マチルダ&ティファニアルート第3話
こんにちは。
ツアイツです。
久々にメイドに囲まれメイド成分を補給しながら仕事をしています。
流石に鍛え上げた内政メイド4人衆。
僕が決済する必要が有る書類もチェックだけで済むレベルに仕上てます。
右からエーナ・ビーナ・シーナ・デーナ…
某ベアトリスさんの取り巻きみたいな名前ですね。
これならお昼までには一段落つくかな。
モンモランシ家との交渉はモンモンの助力で上手く行くかもしれない。
グラモン家の方は微妙だ…
やはり軍人系の貴族はゲルマニアの貴族に対して隔意が有るな。
まぁこちらはモンモランシ家と違いどうしても接触したい訳ではないのでゆっくり様子を見よう。
場合によってはギーシュの力を借りてもいいかな。
ゼロ戦の解析と転用可能な技術の報告書…
武装面に目が行きそうたが装甲の超々ジェラルミンの調査も進めさせていたがついに安定的な錬金に成功したそうだ。
これで強度が有りしかも軽い金属の使用が可能となった。
それに防弾構造とかを解析したり断熱材のハニカム構造とかも盛り込んだ耐熱・耐衝撃性能を併せ持つ装甲が出来た。
これはファイヤーボールやウィンドブレイク程度ではビクともしな…くはないが現状の華美な木製馬車より断然マシだ。
車輪やサスペンションも転用し乗り心地の改善に貢献しかなりの高性能馬車が出来上がった。
昔の戦争では装甲化した列車を簡易要塞として使って居た事も有るし馬が逃げてもある程度の防衛が可能だ。
これを完全装甲馬車として改造し完成した1台をアルブレヒト3世に献上する。
今後の顔つなぎ程度にはなるだろう。
グレードを少しダウンしてVIP用馬車として有力貴族向けに販売しようかな。
アルブレヒト3世閣下が乗ってくれれば右にならえの連中なら多少高くても買ってくれるだろう。
車輪とサスペンションを改良した乗り心地重視の馬車も同時販売を開始しよう。
これならそれなりに裕福な商人クラスでも買えるだろう。
それに荷台が揺れないという事は商品が壊れにくい痛みにくいと言う利点がある。
運搬用として余分な物を取り除いたシンプルな荷駄タイプも需要があると思う。
生産計画を父上に打診しよう。
さてそろそろお腹が空いてきたな。
今日の昼食は何だろう?
SIDEナディーネ
そろそろ昼食の支度だわ。
ツアイツ様は手の空いている使用人全てと同じ物を摂られます。
但し警備の兵隊さん達は巡回や監視が有るからと断られて一度も一緒に食べた事はないわね。
でもツアイツ様を慕ってない訳ではなくプロとして仕事に責任が有るかららしいわ。
装備の面も待遇も他と比べ物にならないから失敗は許されないんですって。
流石ですね。
今度お菓子でも差し入れしましょう。
さてお昼の献立は、サラダ・鴨肉とキャベツのパスタ・コーンスープに各種パンです。
デザートには林檎のヨーグルト和えです。
ふふふっ、乳製品の摂取は今でも欠かさず行っていますよ。
さぁ準備が出来たのでツアイツ様を呼びに行きましょう!
昼食は皆がワイワイとお喋りしながら楽しく食べました。
初めて参加したソフィアさんとロングビルさんは吃驚していましたね。
マナーの厳しい普通の貴族様では考えられない状況ですし…
あとで念の為、口止めしておきましょう。
周りに広まり問題となりこの食事会が中止になってしまっては残念ですからね。
SIDEロングビル
本当に昼食は…
これ貴族用の食堂しゃないか?…で皆と一緒に頂いたよ。
食器も何もかも坊ちゃんと一緒だね。
料理自体は学院で出される貴族用の食事に比べればグレードは落ちるが素材は同等だよ。
私にはこれ位が丁度良いね。
聞けば坊ちゃんはあまり贅沢はしないらしい。
ケチって訳じゃないね。
それなら最初に使用人の待遇を下げる方が合理的だ。
それとなく聞いたら
「栄養を計算するとこれ位の量が体に一番良い。」んだと。
あと乳製品は必ず摂らせるらしい。
はっ!
そういえば画期的な運動と食事療法で巨乳化する方法を確立したって…
周りを見渡すと…
くっ其れなりに自信が有ったのにこの面子だと下から数えた方が早いね…
悔しいねぇ。
確かナディーネって娘が料理責任者らしいからレシピでも貰えないかな?
それに画期的な運動ってのも知りたい。
外見の堅牢さに吃驚だったが実際はこっちのオッパイ屋敷の秘密の方がきになるわ。
しかし監視されてる身としては何も出来ないのが…
見せつけられるだけなんて。
午後から少しでも情報収集をするよ!
執務室にて
午後からの仕事は捗った。
流石に学院入学前に必要な仕事の引継ぎや手配関係等を終らせていたから然程たまってもなかったからね。
心配だったロングビルの件も監視の報告によれば午前中は本を読み漁りお菓子を貪っていたそうだ。
何しに来たんだ?
本当に小金を稼ぐ為の副業だったのか!
午後からはメイド達に積極的に質問攻めにしたらしいが…
胸に関する事ばかりだそうだ。
特にルーツィアには監視も頼んだので一緒に居る時間が多かったから大変だったそうだ。
これは写本(経典)狙いだな…
流石はフーケ!
あの本は好事家にはたまらない逸品だろう。
下手すれば禁書扱いか。でも残念ながら問題にしかならないと思って燃しちゃったんだ…
内緒で(笑)
それにルイズやメイドズは内容は熟知してるから今更見直す事も無いだろうし。
残念だったなフーケ!
下見しても盗むものは無いのだよ。
コンコン「失礼します。ツアイツ様、ワルド様がいらっしゃいました。」
「了解したよ。
では中庭に設えたテーブルに案内しておいて。」
さてと…
フーケを監視してる間にワルド子爵と会うか…
何が目的なんだか。
SIDEワルド
ふん。
中々の屋敷だな…
防犯面も悪くない…
が、メイドが全て醜い肉の塊をぶら下げておって気に入らないな。
会見場所は外か…
一見風のメイジに有利に見えるが池のほとりで廻りが芝か…
相手のフィールドでも有るな。
距離を取られれば攻めあぐねるな。
喰えない小僧だな。
む?また乳のデカいメイドを従えてきたか…
アレ程の傑作が書けるのにサムエル殿の言う通りどこか捻じくれているのかもしれん。
まぁ交渉次第でなんとか此方の方に有利な条件を引き出したいのだが…
SIDEツアイツ
「お待たせしました。
ワルド子爵。
それで本日のご用件は?」
「その前に人払いを頼む
そんな肉の塊など見続けたくはないわ。」
「分かりました。二人とも下がって。
用が有れば呼ぶから。」
信者メイドを下がらせる。
「さて人払いもしましたがそろそろ用件をお伺いしても宜しいですか?」
「先ずは…ルイズの事だ。
なぜあんな醜い体型にした…
あれは王家と母親の血を一番に継いでいた筈だ…」
「はぁ?」
言ってるんだ?
王家の血…虚無の事か?
母親の血?
夫人は一代の傑物だが王家の血はむしろ公爵の方が…
「まだ分からないのかね。
なんで烈風殿のご息女があんな肉の塊を胸にぶら下げているのかと聞いているのだが。」
「いやアレはルイズの努力の賜物ですよ。
素質が有るから努力で開花したんです。
母親似なのはエレオノール様では?」
「素質…僕のルイズは巨乳の素質が有っただと…
危なかった。
もし知らずに結婚していたら成長と共に…
恐ろしい。」
「ワルド子爵はルイズとの婚約は破棄されたんですよね?」
「もともと傘下の格下貴族への口約束だ、気にもしていない。」
「いやアンタ僕のルイズとか思いっきり気にしてたよな!」
「ふっ若いな君は…
僕にとって女性とは慎ましやかな胸と儚げさを併せ持った母上の○▲×」
※18禁の為自主規制します。
「うちの父上と同じですね。
理解も納得も出来ませんが父上を見てますので分かりたくはないけど分かりますそう言う人種だと。」
「サムエル殿のチッパイ帝国構想には賛同している。
もう既に同志達の集会も予定されているのだ!」
「あっアンタは…」
この時期レコンキスタに接触し聖地奪還へと動いている最中じゃなかったっけ?
「我らが聖地…
チッパイ帝国設立の重要人物である君が何故こんな悪の帝国におさまっているんだ?」
「人の夢の屋敷を悪の帝国とか言わないでいただこう!」
「僕は君の住み分け理論には賛同出来ない!
だが敢て言おう。
僕には君が必要だ!
君の能力が力が!」
ちょっと待てぇーその台詞はアルビオンでルイズに向かって言う台詞だろー!
「僕の生い立ちを話そう…
ぼくの母親は聖地の事を調べ…
そして消された。
僕は母上が好きだった…
母上が挑んだ聖地の謎を調べようと今まで人一倍努力をしてグリフォン隊の隊長まで登り詰めた…
が小国の隊長位ではたいした事は分からない。
その内に母上の調べていた聖地を必要としていたのか母上を必要としていたのか分からなくなってしまった。
そんな時にサムエル殿と出会ったのだ。
彼の唱える帝国はまさに僕の理想…
母上のような帝国だった。」
父上…
僕は貴方を斃してでも家督を奪わないとならないかもしません。
切実にマジで…
「聞いているかいツアイツ殿?」
「ええ、父上とは一度じっくり話さないといけない事が分かりました。
まさか身内に敵がいたとは。」
「そうではない。
息子が父親の為に努力をするのは当然ではないかね?だから…」
「だから早く「こどものじかん」の続編を書いてくれたまえ!
出来れば新人教師に風使いの子爵先生で!」
「ワルド殿…
トリステイン魔法学院に来る事が有れば僕の部屋を訪ねて下さい。
学院内でのみ回している新作が有ります。」
「そうですか!
たしか今年の2年生達の使い魔のお披露目に同行する予定が有ったのでその時に…
しかしツアイツ殿も人が悪い、何故新刊を執筆されたのに父上に送らないのですか?」
「まぁ色々有りまして…
しかし全ての女性を貴方の望み通りにする世界には賛同しませんよ。」「それは世界と歴史が勝者を判断するだろう。
我らが帝国を世に広めればそんな事は些細な事だ。」
「どうでも良いですがワルド子爵はこれからどうするので?」
「うむ。
まだ秘密だが教えてあげよう。
きりの良い時期に退役してハーナウ家に厄介になるつもりだ。
出来れば直ぐにでもサムエル殿の下に集い布教したいのだが流石に無理だ。
暫くはこの国に仕えているさ。」
「そうですか…
もうお話は以上でよいですか?」
「うむ。
では近々学院による時にお邪魔するよ。」
なんとワルドは偏在ではなく本体だった。
しかも原作なんてすっ飛ばす位に立ち位置を変えている。まさか親父殿のせいで聖地と母親への確執をサムエル帝国にすり替えているなんて信じたくもないわ。
父親とは何時の時代も乗り越えねばならぬ壁だけどこんなハードルが高いのは理不尽じゃないですか(泣)
もうタイムリミットだ…
そろそろ執務室に戻ろう。
とほほ(泣)
スーパーメイドニャンニャンディは次回に繰越しか。
コンコン「失礼します。」おっ2人がきたな。
「エーファそろそろ学院に戻るが、ソフィアへの説明は終ったかい?」
「はい全て完了しております。
支給品も全て馬車に積み込みも終了です。」
「ソフィアはなにか分からない事は有るかい?
大丈夫かな?」「はい。有難う御座います。
問題無いです。」
「では学院に戻ろうか…
それじゃロングビルさんの所に行ってみようか。」
ロングビルさんが待機してもらっている部屋に行くと…
ルーツィアが絡まれていた。
どうやらその胸の秘密が知りたくて相当しつこく絡んでるみたいだ…
あっこっちに気付いた…
ばつが悪そうに顔を逸らされた。
帰りの馬車は僕が手綱を取りロングビルさんに周囲の警戒をしてもらう。
首都に近いのに盗賊が出るなんて治安悪いんだよなー。
貴族用の馬車で御者が女性だけじゃ狙ってくれ同然だから唯一の男の僕が手綱を握るのは仕方なし。どうせ盗賊が来ても、ロングビルさんと2人がかりなら負けないだろう。
ソフィアには気の毒だが馬車の中に1人で居てもらうしかない…
が、疲れていたのかスヤスヤと寝息が聞こえる。
とは言えロングビルさんというかフーケと並んで座ってるのも何か変な感じだな。