ワルドさんのお話です。
酷いロリコンに仕上げてしまいました(汗)
挿話5
ワルド…ハーナウ家の軍門に下る!
ふっ皆さん始めまして。
僕はワルド。
トリステインと言う小国で魔法衛士隊グリフォン隊隊長と言う肩書きを持つ子爵だ。
人はエリートと呼ぶが王宮では政治的な背景が強くない為にそれ程の力は無く領地もこれといって豊かでもない。
この地位に上り詰める為に全てを投げうって努力した為に親しい友人も居ない…
振り返れば寂しい人生だった。
これでも利用価値は有るだろうと隣接地のヴァリエール公爵が口約束だが末娘の婚約者として扱ってくれた。
年齢的に言えば長女か次女の筈だが彼女等だと僕が結果を出すまで…
つまり実力を付けるか出世する前に婚期を迎えて結婚しなければならなくなる。
又は何かの原因で家の断絶の可能性を考えまだ幼いルイズを指名したのだろう。
しかし僕的には幼い女の子は大好きだったので好都合だった。
とある人気投票では次女は人気が高く長女も一部の特殊な性癖を持つ者には堪らないらしいが…
やはり母上の様な儚いツルペタはルイズでしか有り得ないだろう。
次女の性格に長女の容姿で三女の年齢なら文句なく最高だったのだが…
しかし頻繁に会える訳でもなくその話が出てから暫く振りに彼女に会った時の驚愕と言ったら…
聞けばゲルマニアの宿敵の筈のツエルプストーとの融和政策の一環で友好を持った人物より医学書を貰い実践した結果…
ああなったらしい。
僕のルイズが…
なんと言う事を仕出かしてくれたんだ。
僕は失意の内に公爵邸を後にした…
この恨みを晴らすべくヴァリエール公爵にそれとなく探りを入れたらゲルマニアのハーナウ家が噛んでいるらしい。
調べれば新興貴族だが…
いや新興貴族だからこそ強かで有能な当主なのだろう。惰性で生きているこの国の貴族には無い実力を感じる。
どうしても一度直接会いたくてヴァリエール公爵に随分と無理を言って何年か待たされたが紹介状を書いて貰った。
既にヴァリエール公爵の中ではルイズはハーナウ家との縁を強める為に向こうに嫁がせたい。
その詫びも含めての対応だったのだろう。
話は代わるが僕は母上の求めた聖地を求めて行動していたが最近になり聖地ではなく儚く散った母上を求めていたのではないか…
と悩んでいた。そんな時に趣味友であるモット伯より凄い本が手に入ったと自慢され是非とも見たいとこちらも秘蔵のコレクションを持参し見せて貰いに行ったが…
我がコレクションがゴミと思える程の三冊だった。
無理を承知でモット伯に聞けば妾にと思った少女を取り返しに来た少年から貰い受けたそうだ。
モット伯は僕と違い幼ければツルペタじゃなくても逝ける変態だからな。
そして彼はハーナウ家の者と言う。
またハーナウ家だ。
もう一刻の猶予も無くハーナウ家当主に会いに行った。そして通じ合う信念(ロリコンで)と決意(チッパイ好き)!
なんと言う事だ!
国外にこれ程の人物が居たとは…
彼とは一目見て通じ合い夜を徹して話し合った。
そのコレクションの質の高さと量は圧巻だ!
特に新刊の…
新刊と言う事は場違いな工芸品や東方から流れてくる物でなくちゃんと管理生産されていると言う事だ!
「こどものじかん」
これは魂のレベルで屈伏した。
この本を手に入れる為なら人で有る事を辞めても悔いは無いだろう。
またコレクションだけでなくサムエル殿の思想にも感化された。
ツルペタでなくより高尚にチッパイ。
なる程確かに言葉一つが凡人の僕と違い奥が深い…
そして彼の夢見るチッパイ帝国!
意気投合したサムエル殿は奥方を紹介してくれた。
まるで僕の母上の様な理想の女性アデーレ様!
30歳を過ぎて尚その妖精の様な儚く可憐な…
僕の自尊心は粉々だ。
理想で負け思想で負けコレクションで負け更に妻でさえ…
もはやトリステインなどでなく僕の仕えるべき方はサムエル殿なのでは。
聞けば数々の名作は息子で有るツアイツ殿が執筆しており最近新刊が滞っているらしい。
しかも父の理想を認めず住み分けと言い自身は巨乳教の教祖だとか。
断じて認められん!
サムエル殿に紹介状を認めて貰い直接会いに行ってみる。
この数々の名作の続編を何としても書いて貰わねば!
そして直接会ってその真意を確かめてくれるわ!
しかし…
サムエル殿も凄いがツアイツ殿も凄いお方だ。
最初に郊外に有る屋敷を訪ねた時は…
屋敷?悪の巨乳神殿の間違いではないのか?
これはサムエル殿のチッパイ帝国に対抗する為にわざわざ他国に建設した秘密結社ではないのか?
この様な組織を15〜6歳の子供が作れるものだろうか。
しかも既に構成員と思われる巨乳メイドも多数確認した。
実際に会ってみれば醜い肉の塊を付けたメイドを左右に侍らせてくる始末だ。
話してみれば父親の理想郷の建設に手を貸すつもりは無いらしい。
が、反対もするつもりも無いらしい。
これが住み分けと言う事か…
互いに干渉せず。
しかしチッパイ帝国は必ず勝つだろう。
時代がそれを求めているのだから…
みよ!
読者の殆どはサムエル派だろう!
まぁ良い。
書籍の執筆については前向きな回答が得られたし既に新作も制作されておりそれは学院内で普及しているとの事。
次回の学院訪問の際に入手出来よう。
そして新作の中に私を風使い子爵の新人先生として登場させてくれとお願いしたら届いたのが!
「ワルま!第一巻風使いの新人子爵先生現る。」
こっこれはお髭と帽子がトレードマークの通称ワル先生が幼等部のとあるクラスの担任となり幼い女の子達と仲良くなる時代の先端を逝くハートフルなストーリーだ。
ハーナウ家とは化け物か…
親子揃ってこの鬼才に奥方様は現人神だ!
もう…
萌え尽きてしまいそうだ。
聖地?レコンキスタ?
ナニソレオイシイノ?
もう少しワルドさんのお話が続きます…