今回から本編に戻ります。
ですがマチルダ&ティファニアルートとはリンクしています。
本編第18話
おはようございます。
ツアイツです……
疲れている割には目が覚めてしまったのでぼんやりとこれからの事を考える。
段々と原作の出来事が前倒しになっていく気がする。
物語の中心が自分になっていく感覚も有る……
まさかね。
僕はあくまで脇役で物語の中心はルイズとサイトにと考えていた。
しかし現実はシエスタをフライングゲットした事でモット伯のイベントが一年繰り上がり僕に関係のあるソフィアが拉致の対象になってしまった……
良く聞くバタフライ効果とか世界の修正力か?
原作開始まで一年を切ったけどアルビオンも表向きは平穏だ。
ガリアの粛正も起こりジョセフが王位を継いだ。僕の廻り以外は原作の流れに沿っている。
しかし僕の廻りにはもうロングビルさんが学院秘書となり関係する登場人物が早めに接触して来る。
ラグドリアン湖の増水イベントが発生すれば経過状況は掴めると思いモンモランシ家に商売の交渉を始めた。
交渉が成功すればかの地に確認に行ける事が出来る。
水の精霊との接触は危険だが……
多分このイベントも僕が絡む予感がするんだ。
僕の秘密がバレれは異端扱いだ。
細心の注意が必要だろう。
ワルド子爵!
こいつが一番の難解と言うか……
難敵と言うか……
良く解らない行動をしている……
何故かウチの父上と懇意にし始めた。
趣味友?厄介だ。趣味を共有する仲間とは独特の連帯感が発生するから……
これは取り込めたと思うべきか獅子身中の虫か?
彼好みの作品を仕上げて贈ってみるか。
彼を主人公として!
コンコン「失礼します。お早う御座います。ご主人様」
ソフィアが起こしに来てくれたので思考から引き戻される。
「おはよう。
ソフィアよく寝れたかい?」
時間ピッタリに来たソフィアに声を掛ける。
「はい、前と同じ部屋を使わせて貰えましたので……
では準備しますね」
ソフィアとは2人の時は敬語はなるべく控えて貰うようにお願いをしてある。
手際よく洗顔の準備や着替えを用意してくれる。
その手際や甲斐甲斐しさも含めて専属メイドにして正解だったと思う。
「今日は屋敷の方に仕事に向かうので馬車の準備をして欲しい。
それとソフィアも向こうの皆に紹介するから同行してね。
出発は2時間後に」
「わかりました。
御者は私が出来ますからそれで良いですか?」
タオルや着替えをテキパキとまとめて聞いてきた。
「それで構わないよ」
「はい。
ではその様に準備します」
雇用条件の細かい説明はエーファに任せよう。
さてそろそろ食堂に行こうかな。
アルヴィーズの食堂にて
まだ朝も早い為か席もそんなに埋まっていない。見回すと…
ルイズが両手を振って全身でアピールしている。
彼女のこんな行動は本当に愛おしいと思う。
キュルケとモンモンが一緒か……
今日は女性陣と一緒に食べよう。
席に着くと直ぐに料理が運ばれてくる。
この辺の待遇の良さは日々の努力で厨房の皆と仲良くしてるからかな。
好感度の上昇とは日々の努力が必須なのですよ。
「「「おはようツアイツ。」」」
「おはよう。
折角の休みなのに早いね。」
「貴族は規則正しくよ。」
ルイズは毎朝の豊胸体操の為非常に健康的だ!
「私は……
変な体操の後にルイズが部屋に乱入して来てね。
無理矢理起こされたわ」
彼女達はたまに一緒に寝てるらしい。
いやガチレズって訳じゃなくてパジャマパーティーみたいな?
是非ともご一緒したいです。
理性が保たず3P濃厚ですけどね。
キュルケとルイズは仲が良い。
原作のタバサとの…
みたいな関係だ。
「私は最近ルイズの体操に参加してるの。
ツアイツは胸の大きな娘が好きなんでしょ?」
モンモンは今でも十分脱いだら凄ごそうです。
良い嫁になるよね。
「僕は屋敷に仕事をしに行って来るよ。
夕食迄には戻るけどね」
ふぅと溜息と共に言う。
「新しいお屋敷を購入したのよね?
凄いわね」
モンモンが羨ましそうに言う。
現在進行形で成功をし続けるハーナウ家と赤貧に喘ぐモンモランシ家との違い……
だからそのハンターの目は怖いから止しなさい。
「ツアイツには領地経営のレクチャーをして欲しいわ切実に……
手取り足取りでも良いわよ」
モンモン真剣です。
「「駄目よ。ツアイツは私のだから!」」
「チッ!」
モンモン貴族の令嬢らしからぬ舌打ちが聞こえたよ……
ガクガクブルブル
「そっそれじゃそろそろ支度をするかな」
「ツアイツのお屋敷に行ってみたいわ」
女性陣ズがお願いして来た!
「いや仕事な行くだけだしそんなに構えないから……」「久しぶりに彼女達に会いたいの……駄目?」
信者メイド達か……
思えばルイズから奪う形でウチに来たからな。
「彼女達って?」
モンモンが不思議そうに聞いてくる。
「私の仲間よ!」
胸を張るルイズ!
ぷるんと揺れる双子山!
でもまだキュルケと違い芯に硬さを残している感じた。
キュルケはどこまでも柔らかい感じ……
でへへ!
それは兎も角本当に彼女達と気持ちが通じてるんだな。
「そうだね。
久々に会いに来なよ」
「「私達も行きたい!」」
うん。そうだね……
仲間外れは駄目だよね。
「では一時間後に正門前に馬車を用意するから」
僕は部屋に戻り連絡用の鷹で屋敷の皆に僕ら以外にルイズ達も行く事を伝えた。
そう言えば屋敷にルイズ以外のお客様を招くのは初めてだな。
ルイズも屋敷の購入と改装の時に来た以来か。
世話好きなシエスタ辺りが張り切りそうだ!
などと考えていたりしたら直ぐに待ち合わせの時間だ。
レディを待たせる訳にはいかないので少し早めに向かう。
ソフィアは既に馬車を準備し前で直立で待機していた。
労いの言葉を掛けようとしたら……
「お待たせー!」
ルイズが凄い笑顔で走って来る。
「一番乗りぃー!」
が、フライで追い抜いたキュルケが先だった。
「キュルケずるーぃ!」
「あんたは体力が半端ないんだから飛ばないと追い付かないわよ」
「そうよ。
貴族たるもの慎みを持ちなさい」
モンモンが優雅に歩いて来た。
流石は大貴族のご令嬢達だけに華が有ります。
ルイズは何故かシエスタとのプレイの為に揃えたセーラー服を着ている。
「ルイズ、それを何時手に入れたの?」
「えっコレ似合う?
シエスタがツアイツはこれが好きだからって言ってたので貰っておいたのよ」
クルリと回って可愛さをアピール!
うん好きですよ。
昔出来なかった学生時代のキャハハウフフな気分が味わえるから。
でも僕は学生服は着ませんけどね。
「そうだね。
似合っているよ。
可愛いね」
「「あら私達はどうなの?」」
キュルケは…
紫から青のグラデーションのシンプル且つボディラインを強調したドレス。
モンモンは薄緑のベースにフレアーなスカートのふわっとしたドレス。
共にマントを羽織っているが……
ハルケギニアのファッションって中世ヨーロッパ批准ですよね?
時々突き抜けたファッション有りますよね。
例えば烈風の騎士姫だとあのカリン様がへそ出しホットパンツなんですけど!
アリエネー
「2人とも良く似合ってるよ。
自分の特性を理解しているよね」
兎に角誉めろ誉めチギレ!
「では出発しよう。
皆馬車に乗って。
ソフィアじゃお願いするね」
「分かりました。
では出発致します」
ゴトゴトと馬車で揺られる事約二時間程で屋敷が見えてきた。
「凄いわね。
物見の塔に石塀を巡らし水掘迄有るなんて……」
「貴族の邸宅と言うよりは出城か要塞みたい」
女性陣鋭い……
僕はトリステインと言う国の治安を信用していない。
盗賊もそうだが近隣貴族だって怪しいくらいだ。
あの屋敷は敵の早期発見と籠城を可能にしているし脱出には何通りも地下通路を設けている。
ダミーの気球も用意してある。
気球はこの時代でも可能な飛行船だ。
風任せにしか飛ばないけど囮には使えるだろう。
実際に空を飛んで逃げてもフライや使い魔などにより撃墜される確率が高い。
屋敷なんか失ってもエーファ達が生き残る手立てを幾つも用意している。
本当はこんな人目の無い郊外に建てたくはなかった。
周りに察知されずに攻められるから。
だから過剰な迄に防衛力を高めた。
流石にヴァリエール公爵を通しても他国の貴族に利便の良い土地は売ってくれなかったんだ……
屋敷の前には信者メイドさんがズラリと列んでいる。
それを見たモンモンが……
「なにアレあんなに一杯居るの?
みな乳がデカいわね……
特に奥の4人は別格にデカいわ。
ツアイツは本当に大きいオッパイが好きなのね……」
ルイズとキュルケは吹き出し僕は言い様の無い居心地の悪さを味わった。
どうせ僕は巨乳が大好きなオッパイ魔神ですよ!