第21話
現在麗しき巨乳のお嬢様方が書斎を荒らし回っています……
「無いわね?
キュルケ、モンモランシ、ディテクトマジックはかけているの?」
「片っ端からかけているけど反応は無いわ……
ねぇ直接聞いたほうが早くない?」
「駄目よ!
そんな本を欲しがっているなんて知られて良いの?」
「お嬢様方、そろそろお帰りの時間になりました。
ツアイツ様がロビーでお持ちです」
「チッ……
タイムアップね……
仕方ないから次回また頑張りましょう」
「ルーツィア……
本当に此処に有るの?」
「禁則事項です……
その質問にはツアイツ様の許可が必要です」
「はいはい……
では帰りましょう」
ロビーにて
「おまたせ」
「ん?皆何か疲れてない?」
「「「問題ないわ」」」
「そっそうかい…
それでエーファ学院に戻るがソフィアへの説明は終ったかい?」
「はい、全て完了しております。
支給品も全て馬車に積み込み終了です」
「ソフィアはなにか分からない事は有るかい?
大丈夫かな?」
「はい。
有難う御座います。
問題無いです」
「では学院に戻ろうか……
それじゃ御者をお願いね」
「はい。
畏まりました」
「ツアイツ様、そろそろ暗くなる時間帯ですので護衛を付けさせて頂きます」
見れば馬車の周辺に騎馬武装兵が6騎待機していた。
「気が利くな……有難う。確かに御者がソフィアだけだと危険だったね……
では出発しよう」
「凄いわね。
あの屋敷って武装兵までいるのね」
「うん。
常時20人は詰めているよ。
他国の貴族で成功しているからね。
恨みや嫌がらせ対策さ。
エーファが気を利かせたんだよ。
御者が女性一人の貴族用の馬車なんて襲ってくれって言ってる様なものでしょ。
実際襲われても返り討ちできるメンバーだけどね」
「確かにスクエアにトライアングルのメイジが1人づつで爆発特化型のメイジまで居るもんね」
「それと忘れちゃいけないけど治療の得意な水メイジも居るでしょ?」
モンモンに向かってウィンクをする。
「えっ……うん。
その……ありがと」
SIDE女性陣
某ゴールド
このさり気無い優しさがグッとくるのよ。
やはり良いわ如何しても欲しいわ。
某ピンク
全くタラシじゃないの。
このメンバーでドットメイジを持ち上げるなんて……
あの縦ロールもウルウルしてるわ。
某レッド
女性の扱いが上手いわね。
取り返しが付かなくなる前に強引に既成事実に持っていこうかな。
金・桃・赤
さっさと喰われて(喰って)おきましょう。
そろそろ危ないわ……
早い者勝ちを狙うわ。
「その……
なんて言うか……
そのハンターの目は止めて貰えるかな?
凄く怖いんだけど……」
某ゴールド
「ふふふっ……
安心して痛くしないから……」
某ピンク
「そうよ最初だけよ怖いのは……」
某レッド
「いやよいやよも好きのうち……よね?」
金・桃・赤
「大丈夫、天井のシミを数える内に終るかr「何言ってんの女の子がー!」
「くすくすくす……
勿論冗談よね?
ルイズ?」
「くすくすくす……
当然冗談よ。
ねぇキュルケ?」
「くすくすくす……
勿論安心して。
私達ツアイツ以外にはそんな事はしないから……」
「……戻ったら皆で一度O・HA・NA・SHIしましょう。
誰が一番目かを……」
「そうね……
貴女達にどれだけの耐熱性能が有るか試してあげるわ」
「あら?
爆発の衝撃も結構キツイわよ」
「それなら口に入れるもの全てを警戒しないと私には勝てなくてよ」
会話さえ聞かなければ美少女達の微笑ましい会話風景なんだが……怖い。
「その……
僕も警戒の為に御者席に行くよ……
賊が攻めてきたら大変だからね……
じっじゃあ外に居るね」
「「「くすくすくす…
大丈夫よ。
そんなに警戒しなくても……
今は未だ襲わないから……」」」
「いっいや賊を警戒してるんだよ……
大丈夫!
賊には指一本触れさせないから……ね?」
「「「指一本じゃなくて両手で一杯触れても構わないのに……ねぇ?」」」
ツアイツは外に飛び出して御者席に座り周囲の賊と馬車の中を両方警戒しなければならず学院に戻った時は疲労がピークになった!
ソフィアと護衛の者達は主人が何をそこまで警戒しているのか不思議がっていたが……
自室にて
何だろう今日の彼女達は……
狼の前の兎の気分だった……
今夜は部屋に居ては危険な気がする……
そうだ他の部屋に泊まろう。
しかし誰の部屋が……
ギーシュ・マリコヌル・ヴィリエ……
レイナール・ギムリ……
駄目だ!誰も危険な気がする。
まさか男子寮に押しかけては来ないと思うが?
いや彼女達を甘く見るのは危険というか愚かな行為だ。ふっと机を見るとゼロ戦の技術解析報告書が目に入った……
これだ!
そんなに接点がないから彼女達も盲点だろう。
コルベール先生自体はこの技術書と研究の感想などを話せば喰いつくハズ。
よし!
夕飯の後に研究室にお邪魔しよう……
ソフィアは早めに部屋に戻そう。
巻き込まれたら可哀想だしね。
そして深夜に男子寮が謎の火災と爆発音と異臭騒ぎが有ったがコルベールの研究室のソファーで眠っていたツアイツは知らなかった。
アルヴィーズの食堂にて
「あれ?
どうしたの?
皆傷だらけじゃない?」
新モテナイーズのメンバーは負傷している。
「「「金桃赤の悪魔が…「おはようツアイツ」……ナッナンデモナインダ
……キニシナイデクレ?」」」
そのままバラバラと席を離れて行った。
あのマリコヌルが朝食を残すだって!
「「「ねぇツアイツ?
昨晩は何処に居たの?」」」
左右と正面の席を陣取られ花の様な笑顔で女性陣が話しかけてきた。
「外面如菩薩内面如夜叉」
昔の人は良く言ったものだ……
だが嘘を付くときは平常心を保つ事が大事なんだ。
「昨夜は気になっていた技術報告書についてコルベール先生に相談したんだけど話が盛り上がっちゃって気付いたら研究室のソファーで寝てたんだ。
お陰で体中が痛いよ。」「「「そうなんだ。
でも無茶はしないでね。
今日は早めに自室で寝た方が良いわよ。」」」
「……そうだね。
有難う、早めに休むよ。」
駄目だ諦めてない。
今夜はギトー先生を煽てて部屋に潜り込もう……
その次はオールドオスマンに18禁本で……
そうして暫くツアイツは教師陣や学院関係者の部屋を泊まり歩き友好関係を深めていった。
SIDE女性陣
某ゴールド
「駄目ね。
完全に疑われているわ」
某ビンク
「まったく往生際が悪いわよね……
でもリスク回避能力が高いって事よね」
某レッド
「無駄に性能が高いのも考えものね……
全然此方の思うように逝かないわ」
某ゴールド
「暫くは今まで通りに接しましょう……
油断したら襲い掛かる……
良いわね」
某ピンク
「そうね。
仕方ないけどそうしましょう。
しかしいつの間にか3人で分け分けになっているわね」
某レッド
「仕方ないわ。
ツアイツは1人の女性で満足出来ないでしょうし知らない女と浮気されるよりはマシよ。
大切なのは順番よ!
それに3人で警戒した方が確実に他の女を弾けるわ!」
某ゴールド
「男の甲斐性は有り余ってるしそろそろ他の女狐が動き出しそうよね」
某ピンク
「あんたは良く私達2人が居るのに積極的にアプローチしてきたわよね?」
某レッド
「本当に見栄とプライドのトリステイン貴族なのにゲルマニアのツアイツに目を付けるなんて……」
某ゴールド
「まぁ……ね。
正直最初は結構打算的な部分が有ったけどね」
桃&赤
「「で、どの辺に惚れたの?」」
某ゴールド
「無意識の優しさとか年齢に合わない大人っぽさとか……キャ!」
美少女達の恋バナは続いていく……
頑張れツアイツ君!
でも皆巨乳美人だから問題ないだろ!