なんと女性ファン居ました(笑)
びっくりだー!
第26話
少し前のルイズの部屋
パジャマ姿のルイズとキュルケがベットに寝っ転がりながら駄弁っている。
「ねぇルイズ。
貴方アンリエッタ姫と面識が有るの?
随分真剣に見ていたじゃない?」
「んー小さい頃に遊び相手として何度か王宮に行った事が有るのよ」
「それにしては随分真剣な表情であのお姫様を見ていたじゃない」
「んー何か昔会った姫様と違和感を感じたのよ……こう。
小骨が喉の奥に引っ掛かっているというか何というかそんな感じの?」
「何で最後が疑問系なのよ?」
「気になるけど其処まで気にしない……
みたいな」
「自国の姫様に向かって酷いわね。
でもツアイツも昼間アンリエッタ姫を見て違和感がどうとか言っていたわよ」
「ツアイツが?
変ね接点なんて無い筈よ」
「そうなの?
彼にしては珍しく女性に対して酷評してたのよ。
でも何か疑っているような目だったわ」
コンコン「ルイズーいるー?」
「モンモランシ?開いてるわよ」
「お邪魔するわ。
差し入れのワインよ……
キュルケも居たのね。
グラス足りるかしら?」
「あら良いワインね。
良いわグラスを取りに行く序になにか摘む物を探してくるわね」
「有難うキュルケお願いね。
でも何か羽織りなさい。
スケスケよ」「ふふふ……
良いじゃない女の園なんだから。
男は誰も見てないわ。
じゃ待っててね」
「キュルケってツアイツの前では控えめだけど女同士だと大胆よね」
「まぁアレくらい自信が有るワガママバディなら……ね。
全く見ているこっちが恥ずかしいわよ」
「ルイズだって負けないくらいスケスケのネグリジェじゃない」
「えへへ。
お揃いなのよキュルケと……
ツアイツにねだって買ってもらったのよ。
良いでしょ?」
「男に下着を買わせるなんて……
意味深ね……
やるわね今度私もねだろうかしら」
「ツアイツにしか見せないから買って……とか?」
「それ良いわn「誰かー不審者が女子寮に入り込んだわー!
逃がさないでー」
「「キュルケの声だわ……」」
コンコンコン「ルイズ私ですアンリエッタです。
開けてください……
急いで!」
「姫様?お待ちください。
今開けます」
慌てて部屋の中に入り込む黒いフードを被ったアンリエッタ姫。
ガチャ「ルイズ!今不審者が……
居たわって……
あら、アンリエッタ姫?」
「こ……こほん。
皆様今晩は、夜分すいません。
ルイズとお話が合ったので内緒でお邪魔しました」
SIDEアンリエッタ
折角抜け出してきたのにまさか見付かってしまい不審者扱いされるとは……
しかしこの目のやり場に困る赤髪の女性が上手く廻りも誤魔化してくれたわ。
私を見つけて騒ぎを起こしたのもこの女性ですけどね……
しかし恋人が夜這いに来ただけだったって説明だけで平気なの?
誰の所に誰が来たって説明が無かったけど良く有る事なのかしら?
最近の学院は進んでいるの?
それとも私が遅れているの?
まさかルイズも既にお付合いをしている殿方が居るのかしら?
「ルイズ、私達はお暇するわね。
積もる話も有るでしょうから?
では姫様……失礼します」気を使って貰ったのでルイズと二人きりになれました。
さてどうやって話を切り出しましょうか……
「ルイズ、お久し振りです……
その一部が随分とご立派になりましたね」
貴女もスケスケで目のやり場に困りますよ!
「はぁ?お久し振りで御座います姫様。
今夜はどの様なご用件でいらしたのですか?」
「なんと水臭い……
昔のようにアンリエッタとは呼んでくれないのですね」
「姫様……
昔から呼び方は姫様でしたがお忘れですか?」
「嗚呼……
王宮の籠の鳥の私では貴女の真のお友達にはなれないのですね?」
「姫様はお立場と心構えがアンバランスだ!
と私の思い人が言っておりました。
あの人も幼き頃から一線級の貴族達と渡り合っていましたが立場が人の心を強くする……
だそうです。
姫様は一国の王女としての強さが有りますか?
権力ではない自身の強さですよ」
くっ貴女はその思い人に散々揉まれたからそのような立派な胸と強き心があるのですね。
私はその胸が妬ましい……
なぜ幼少の頃は共にペッタンコだった胸にこの差がでたのですか?
男ですか?
そうですか。
私もその男を手に入れる為に貴女に協力して欲しいのです。
「ワルド子爵とは婚約を解消したと聞きいて落ち込んでいると思いましたがルイズが立派になったのはその殿方のお陰なのですね……」
「そうです。
私に自信とこの「ないすばでぃ」を与えてくれた相手ですから」
惚気?
惚気なのね。
一国の王女相手に惚気なんてどんな自信を付けられたのですか?
「だから私もその自信を付ける為に……
ツイアツ殿を紹介して欲しいのです」
……あら?
なぜでしょう?
室温がどんどん下がってる?
ダンダン!
ダンダン!
ルイズ、何故両方の壁を叩くの?
ガチャリ「「話は聞く気は無いけど聞いていたわ……
泥棒猫が女子寮に侵入したのね?で、殺るの?」」
扉の外に金色と赤色の鬼が……
ヒッ、部屋の中にも桃色の悪鬼が……
「「「姫様はツアイツを狙っているのね?
それで良いわね?言い訳は聞かないわ?」」」
そして私は正座をさせられ3匹の鬼の前で全てを話したわ。
ウェールズ様狙いと言った所で怒気がこの胸に対する哀れみに変わったけど……
一国の王女に対する仕打ちとしては酷すぎるわ。
何時か必ず仕返しするわよ……
この屈辱は忘れない。
そしてルイズの先導でやっと目的のツアイツ殿の部屋に向かっている……
SIDEルイズ
本当にビックリしたわ。
最初はツアイツ狙いだと思って思わずキュルケとモンモランシと協力して抹殺しようかと思ったわ。
でもアルビオンの皇太子狙いなら問題ないわね。
トリステインとしても両国の結びつきは良い事だと思う。
そしてこれはトリステインの問題……
つまりキュルケは悪いけど巻き込めないわ。
そしてモンモランシにも悪いけど姫様は先にヴァリエール家を頼ってきたの。
だから今回は2人ともツアイツの部屋に行くのは遠慮して貰ったわ。
しかし姫様に感じた違和感が乳力不足の微妙胸だったとは……
内容は全て頭の中に有るけど写本は返してしまったから仕方なく深夜に殿方の部屋に行くの。
夜這い騒ぎになっても責任をツアイツに取らせれば問題無いし何か有れば姫様が居るから平気ね。
しかし……ドキドキするわ。
今回は正当な理由があっての訪問だからツアイツもお部屋に入れてくれるわよね。
部屋を間違える事はないわよ。
何度も3人で襲撃したからね。
「ルイズ……
何故か男子寮に侵入する手順に慣れを感じるのですが?」
「ええ姫様、ツアイツの部屋には何度も夜に尋ねていますから」
「ルイズ……
もう大人になってしまったのね」
「さてこの部屋です。
姫様は暫く大人しくして下さい」
コンコン「ツアイツいる?
ルイズよ、大切なお話が有るのでお部屋に入れて下さい」
ふふふっ思い人の部屋に深夜に尋ねるのはドキドキするわ。
これは役得だから仕方ないわよね。
「ルイズ?
どうしたの?
こんな夜遅くに男子寮にきちゃ駄目だろ。
今開けるから待っててね」
ツアイツが扉を開けてくれたわ。
「今晩はツアイツ。
1人お客様がいるけど一緒に良い?」
SIDEツアイツ
待ち構えていたらルイズ達が来た。
取り敢えず廊下に居ても問題が有るので部屋に入れる。
誰にも見られてないな。
特にギーシュは居ないな。
「夜分に男の部屋を訪ねるとは感心しないよ。
ルイズ……
そしてアンリエッタ姫ですよね?」
「何故?って顔だね……
先程ワルド子爵の遍在が教えてくれた。
そして引き続き周囲の警戒に当ってくれている」
「ワルド隊長が?」
「そうです。
なにか悩みが有りそうだと部屋を抜け出したのは見逃し警備を続けていたが流石に男子寮のこの部屋に向かったので不審に思い僕に一報を入れてくれました。
彼は今部屋の外で警備をしています」
「流石はワルド隊長。
浅はかな私の行動などお見通しなのですね」
いえ違います。
本当はタバサに振られて外で号泣してます。
「それで時間も有りませんのでご用件をお願いします」
「そのきょきょきょ「巨乳化したいんだって姫様は」るるるルイズ何を言ってしまってるの、もっと配慮を……」
「ルイズ……
教えてあげなよ。
既に僕より内容は完璧だろ?」「うん。
良いわよツアイツが教えて良いって言うなら」
あれ?
アンリエッタは固まった……
「ルイズ?
先程のお話ではツアイツ殿しか知らない……と?」
「えへ!
ツアイツのお部屋に行けるチャンスだったから!」
「貴女は一国の王女を夜這いのダシにしたのですか?」
「一応お断りしないと駄目ですから。」
「……私が同行し私の胸の秘密をバラす必要は?」
「なかった……でしょうね」
睨み合う2人……
カーン!
どこかでゴングが鳴った気がした!
ルイズとアンリエッタは幼き日々に遊んだ様に僕の部屋で取っ組み合いの喧嘩を始めた。
あっ!
ルイズのボディーブローが決まってアンリエッタ姫が膝を付いた……
高々と右手を天に突き出すルイズ!
ルイズWIN
開始から僅か36秒のKOにての勝利だった……