第37話
「魅惑の妖精亭」でワルド殿と別れ正門脇の乗馬の預かり所までのんびりと歩く。
このほろ酔い感はお酒を飲める大人だけの特権だ!
このSSを読んでいる二十歳未満の人はお父さんに聞いてみてね。
ハルケギニアでは明確な飲酒の年齢制限は分からないけど多分自己責任でお願いします!かな?
季節は春の終わり……
頬に当る夜風が酔いを醒ましてくれる……
「貴族様……
貴族様ちょっと待って下さい」
ん?若い女性の声?
後ろを振り返る。
随分と白黒の派手な衣装の美少女と厳つい男が道の真ん中に突っ立っている……
一気に酔いが醒める。
落ち着けよツアイツ。
ビンビンと危険を感じる。
美少女はそうでもないが男の方は分かり易い殺気を向けているから……
友好的じゃないのは分かる。
「こんな時間にお供を連れていても外出は危ないですよ……
美しいお嬢さん」
「お供じゃねぇ!
ジャネットやっちまおうぜ?」
「待ってジャック黙ってて……
嬉しいお言葉ですが女性には全員言っているのでは?」
ジャック?ジャネット?
派手な衣装の美少女に筋肉馬鹿……
元素の兄弟か!
「いえ……
僕の選美眼に適った美女・美少女だけですよ……
元素のお嬢さん」
はっと息を飲む気配を感じる……
「流石は巷で噂のハーナウ家のツアイツ様って事ですか?
7号経由で情報を知りました?」
「いや……
君達を送ったのはイザベラ様かな?
エロ本を読ませた報復に君達はやり過ぎだど思うんだけど……」
「あのデコ姫そんな事で俺らを呼んだのかよ?」
「ガリアに何をしたかってそれ位しか思いつかないんだけどね?」
「流石はイザベラ様にトンでもない変態と言われるだけ有りますね?
もっと貴方の秘密を伺いたいわ」
「嬉しい提案だね?
昼間のカフェで差し向かいなら話しても良いけど?
君なら廻りも羨ましがるだろうし」
「あら?
この状況で口説くn「メンドクセェ!力ずくで話させてやるぜぇ」
ジャックの後ろに土のゴーレムが練成されていく……
30m近く有るんだが……
こいつ馬鹿だろ?
この狭い通りでそんなモン自分の後ろに作ってどうやってこっちに向かわせるんだよ。
先に似非クレイモアを自分の周りに練成してから……
「クリエイトゴーレム」
僕もアレな感じのゴーレムをアックス装備で練成する。
自分の前に!
「ほぅ?おもしれぇ!
やるってか?」
「鋼鉄製よ……
あんたのゴーレムより格好良いわ」
ビコーン!
モノアイを光らせて威圧する……
「それに不思議な機能も有るみたい……」
こいつ等は見た目はアレだが汚れ役専門の北花壇騎士団……
実力は僕よりも上だ、しかも2人……
勝てないよな普通なら。
口上も無くゴーレムのドテッ腹にアックスを二本投擲する。
「ウォ?
ゴーレムが飛び道具かよ?
でも直ぐに直るんだぜ」
当った衝撃と飛び散る土塊を器用に避けながらジャックが嘲る様に挑発してくる……
「百も承知!」
そのままゴーレムにタックルさせ相手のゴーレムに抱き付く様に転がり再生の邪魔をする。
空洞とは言え鋼鉄製15tは下らない。
土のゴーレムと言えど起き上がるのには苦労するし諦めて作り直すのにも時間が掛かる。
ゴーレムの制御を切り自身の周りに黒色火薬で固めたブーメランを練成する。
「ひゅーやるねー!
ゴーレムで押し負けたのは初めt……」
相手の台詞もお構いなく2人にブーメランを投擲する……
2人?ジャネットが居ない?
取り敢えずジャックに30枚のブーメランを投擲、着弾の衝撃で爆発炎上する。
「凄いわね……
でも甘いw「甘いのはそっちだよ!」
死角から接近するジャネットに向けて360度でクレイモアを爆発散布し直上にフライで上昇!
様子を確認する前に路地に飛び込む。
煙幕代わりに黒色火薬ブーメランをもう10枚練成し周辺に投擲し序でに眼くらましの濃霧を散布する。
「ちっ最初っからマトモに戦う気は無ぇのか……」
「凄い逃げっぷりだったね……
どうする?追う?」
「当たり前だろ?
狩は得意なんだぜ」
2人は土埃が収まるのを待たずにツアイツが逃げた方向に正確に追跡を開始する。
「きゃ?
なにコレ目がシミるんだけど!」
「うぉ……目が……目がぁ……」
オリジナル魔法、濃霧には催涙効果が有った!
同時刻ワルド子爵
ふぅ……
毎回ツアイツ殿の知識には驚かされる。
どれだけの煩悩と妄想を修めていらっしゃるのか?
サムエル殿にも手紙で報告しておこう。
きっと有効活用される内容の筈だ……
しかしこの年で毎回奢られるのはどうかと思うのだが……
何時も知らない内に会計が済んでいるし……
ツアイツ殿は誘った方が払うのだ!
とか言われても学生に奢られる魔法衛士隊隊長もなさk「誰だい?つけてるのは?」
パチパチパチ「何時から気付いていたの?」
路地の暗闇から子供が2人出て来る……
異様な雰囲気だ。
まともではないな。
「で?何か用かな?」
「変態でロリコンな隊長殿に制裁を加える様に頼まれていてね……
アソコをモギらせて貰うよ!」
「ほぅ未使用美品のマイサンを狙うとは……
貴様らは巨乳派か?美乳派か?」
「いや何それ?知らないよ?」
「何だ。
我が教義の敵ではないのか……
では尋問の必要も無いな。
向かって来るなら……殺すよ」
「いやもう少し違う話も有るのでは?
誰から頼まれた?
とか……」
「お前7号を喰っちまったんだろ?」
「7号?タバサ殿の事か……
貴様らはガリアの手の物か?」
「さぁ……ね。
しかし命令は命令なんでね……行くよ!」
早い……剣杖で捌くが凄いスピート。
だが閃光と言われた僕には……遅いわ!
剣杖で男の足を貫く……何だと!
僕の剣杖の突きが通らないだと?
「 驚いただろ?
一寸特殊な体なんでね」
彼らから少し距離を置く……
もう1人は全く手出しはしないつもりなのか?
「ふっ体の硬い相手でも衝撃ならどうかな?
エアハンマー!」
「ひょー凄い凄い……
でも当らないよ……なっ?」
エアハンマーで牽制し一気に距離を詰める!
「ライトニングクラウド」
紫電を纏いし一撃が男の左腕を直撃する。
「ウギャー……腕がぁ……」
このままトドメを……
「待ってくれ。今日は引くよ」
「このまま逃がすと思うのかい?」
「お友達のほうが気にならないの?
こっちは目的を果したよ……
童貞さん?」
「なっ?」
「ドゥドゥー今日は引き上げるよ……
彼は7号に手を出していない」
「待て貴様ら!
ツアイツ殿にn……爆音?
向うは正門の方向」
「さぁ?
でも向うも交渉決裂かもね?」
「くっ……今日は見逃すが次は無いぞ」
SIDEツアイツ
薄汚い路地を滅茶苦茶に走ったので方向感覚がもう分からない。
これだけの爆音を出せば廻りが騒ぎ出すし衛士達が動く筈だ……
あとはいかに逃げ切るかだが?
もう門も非常事態で閉まって外には出れないだろう……
不味いな。
トリステイン王宮関係に逃げ込んでも痛くも無い腹を探られそうだ。
「貴族様……貴族様……お困りですか?」
なっ?
何時の間に背後に……
「君は……」
其処には黒ずくめのローブを纏い額にルーンを刻んだ妙齢の美女が佇んでいた……
アレ?
見覚えが有るんだけどコノヒト……
シェフィールドさんだよね?
「さぁ早く此方へ……
見付かってしまいますよ」
イザベラからは元素の兄弟、ジョゼフからは神の頭脳ミョズニトニルンを追っ手に差し向けられるってどんだけ恨まれているんだ?
「さぁさぁ此方です。
急いで下さい」
僕は彼女に手を引かれるまま暗がりに連れ込まれた。
罠かもしれないがどの道彼女からは逃げ切れないと本能が警鐘を鳴らしていたから……
何時もこの変態妄想小説を読んで頂き有難う御座います。
久々にチェックしましたが……
PV437万・ユニーク50万超えと驚いた(笑)
てかどんだけ皆さん変態オッパイネタ好きなの?
そして最近オッパイ成分が少なくて済みません。
さてツアイツ君の物語も壮大になり過ぎたのでこの先の流れを。
大筋は……
ガリアのジョゼフ王が絡んで来ました。
彼のアレの悩みを解決する為に動き出します。
ジョゼフはツアイツの試練と対抗馬としてレコンキスタ(美乳派)を操りますが、自慢じゃないがこの変態小説に戦争シーンなどは有る訳ないのでそこはオッパイで話を進めます。
彼の悩みを解決しレコンキスタ騒動を何とかしアルビオンとトリステインの仲を……
後は読んでのお楽しみで!
ツアイツ君はハルケギニア初の性の伝道師となりハーレムエンド?
寄り道話も有りますが基本的な流れはコレで行きます。
現在46話まで下書きしてますがこの内容で書いていますのでそんなには変わらない筈です。
カトレアさんとタバサママも治療を考えてます。
では我が妄想が尽きるまでこの変態小説にお付き合い願いますm(__)m