第二十三話:対策会議
瘴気が完全に消えた事を確認し、全員一旦九条の屋敷へと戻る。『猟犬部隊』から報告を受けて無い為、恐らく襲撃などは無かったのだろう。
隠蔽作業は九条に任せる事にした。
零の血塗れになった服などを着替えさせて、潤也と千雨、零は旅館へと戻る事にした。
日は暮れかかり、空は茜色に染まっている。その中で三人。タクシーを使って旅館へ向かう。
一日でいろいろあった為か、千雨は疲れた様な顔をしている。潤也は慣れた様な顔で特に疲労がある様には見えない。零は言わずもがな、疲労など無い。
夕食までまだ多少の時間がある為、千雨は温泉で疲れを取ろうと露天風呂へ向かった。潤也は必要な場所へ連絡し、零は興味津津と言った様子でテレビを見ている。
「……お前、テレビがそんなに面白いのか?」
「吾輩にとってコレは初めての体験なのでな。興味はある」
大凡機械人形がする様な思考では無い。というか、そもそも『思考』という行為自体をしないだろう。
機械はプログラムに沿って決められたパターンしか返す事は出来ない。自由意思で問いに対して返答できるなら、それはもう人間の域だ。
「というか、吾輩は止めろ。せめてそれだけは直せ。頼むから」
「む? 一人称を変えろと言うか。……僕? 俺?」
イメージにあわねぇ……と呟く潤也。見た目は完全に同年代の女の子。それがおかしな喋り方で一人称が吾輩。
作った本人である潤也からすれば、其処は直したい所であり。少なくとも声だけなら『俺』でも通るんじゃないか、とは考える。見た目も考えなければならないが。
「そうだな……『私』でいいんじゃないか?」
見た目的に。と付け足す。音声は多少機械的な為、あまり気にする様な事でも無いのだ。
「私、私か。慣れんと難しいのだがな」
その後も何度もブツブツ呟いて一人称を矯正しようと頑張る零。話し方は全く変わって無いが。
そうこうしている内に千雨が温泉から戻ってきて、丁度よく夕食の時間となった。
隼と香奈も合わせた四人で泊まるつもりだったのだが、解決できると踏んだ時点で二人分と変更していた為、夕食は二人分用意されていた。
キャンセル料はキッチリ払った。隼が。
零は当然ながら食事自体を必要としない為、テレビを間近でずっと見ていた。
(アレで目が悪くならないって地味に便利な気がする)
潤也はそんな事を思いながら食事を取り、温泉に入ってゆったりと過ごす。部屋に戻ってくると、二人とも布団の上で寝そべっていた。
「何してんだ?」
「今日一日でいろいろあったから疲れたんだよ」
当然と言えば当然だろう。衝撃の事実を次々と暴露され、あまつさえあんな気味の悪いモノまで見たのだから。不機嫌な様子で呟いた。
「夢に出そうで仕方が無い」
「一緒に寝てやろうか」
ケタケタと笑いながら腰を下ろす。一部屋で既に隣に寝る事になっているのだからあまり変わらないとは思うのだが。
寝る時間には少し早いが、疲れたならもう休んだ方がいいかもしれない。と考え、着ていた服などを片付ける。
「……なぁ、潤也は本当に超能力者なのか?」
「見ただろ。雷に風。木をテレポートさせたり自動車ほどの蛇を殴り飛ばしたり」
既に音の操作で外には聞こえない様にしてある。問題は無い。
「それは、潤也が望んで手に入れたモノなのか?」
「……どういう意味だ?」
「隼が言ってたんだよ。潤也は分からないけど、この力は望んで手に入れたものではないって」
ハッキリと言い、目を見据えている。嘘をつけば直ぐに分かるとでもいう様に。
「……端的に言ってしまえば、俺のコレは三歳頃に手に入れたものだ。
嘘では無い。使うこと自体はもしかしたらそれ以前から出来たかもしれないが、そんな小さい頃の事など覚えていない。
何しろ、この体になって三歳で今の意識が現れたのだから。どちらかと言えば、転生より憑依に近い形なのか? と潤也は考える。
「そう、か……」
千雨は驚きを覚える。
三歳頃からそんなおかしな力を手に入れて、自分は今まで気付かなかったのだ。驚くのも無理は無いだろう。
「潤也。『SMG』に居ると、今回みたいな危ない事するのか?」
「実際にやってるのは別の奴ら。俺は唯の一学生だ。秘密ありのな」
「秘密?」
「『SMG』の社長。垣根帝督は俺」
驚きで千雨は動きが止まる。
キッチリ防音しているし、認識阻害と違って物理的に聞こえない為、偶然の盗聴という危険性も無い。
しかし、話す必要性は皆無に近かった筈だ。それでも千雨に話したのは、千雨には嘘をつきたく無かったから、というのが理由だろう。
必要なら嘘をつく事もあるかもしれない。だが、出来る限りは真実だけを伝えたい。それが潤也の一つの想いだ。
「マジか」
「マジだ」
千雨は敷いてある布団の中に顔を埋める。
「…………そんな事してたのか。てか、出来るのか?」
「顔と声。その他諸々は勿論変えてるさ。遺伝子レベルでは変えられないが、その辺は気をつければどうとでもなる」
気軽に言うが、実際にはそう簡単な事では無い。
触れたモノには指紋がつくし、髪があれば遺伝子を見れる。最先端科学を有する『SMG』。皮肉にもその科学の発展はより長谷川潤也=垣根帝督を繋がりやすくする。
それでも、全く違う顔と声。それで繋がりを探そうとする方も大概おかしいといっていいだろうが。
「……ハァ、やっぱり危ない事してるんだな。もっと安全な生き方は出来ないのか?」
「ニートにでもなるか」
ケタケタと笑う。金なら幾らでもある。少なくとも、このまま働かなくても一生遊べるくらいには。
「せめて働けよ」
「探偵でもやるか。ニートで探偵」
「これがたったひとつの冴えたやり方。ってか」
「少なくとも後悔はして無いね。身の回りの安全を望むなら組織という後ろ盾は有ったほうがいいし。特に天然の超能力者に関しては、『SMG』にいた方が楽で楽しい人生を送れるだろ」
不可思議な力を持ってるからと実験台にされている者だっている。能力者だからと迫害された者だっている。
『SMG』はそう言う連中が集まっている場所だ。否、集められた場所だ。
見捨てることなどしないし、敵対もしない。唯、安全と同族と衣食住を用意する事で安全に能力の研究・開発をする。いわゆる等価交換だ。
一部意味不明な能力をもつ原石もいるが、一応法則や理解が可能な能力をもつ原石も存在する。
「個人じゃ絶対に出来ない事が出てくる。そうなると組織の方が楽だしな。家族と仲のいい友人位は守るよ」
「極道みたいだな」
「違うよ。盃交わしたりはしない。唯、研究させるなら衣食住・安全・仲間を与えるだけだ」
超能力者は、簡単に言えば世の中の爪弾き者だ。何処にいても、能力者である事を知られれば、ほぼ確実に距離を置かれる。
同じ能力者だけで集められている『SMG』の島にいると言う事は、同類である仲間と一緒にいると言う事。隠す必要も無く、怖がる必要も無い。
研究にしても、痛みがある訳でも、特に体に異常がある様な事をしている訳では無い。
少し異常な人間にとっては、この世界は生き辛い。
「認めてくれる人がいるならともかく、いないなら『SMG』の所有している島に行った方が良いさ」
「……潤也はそう言う事を考えて会社を創ったのか?」
「ん〜……最初の目的は政府や国に介入できるようにする事だったけどな」
当初はある程度国に対して影響力を持ち、多少の事は揉み消せる位の力があればいい。と思っていたのだが、いつの間にかこうなっていた。
護を発見した時点でこの世界に『原石』が居る事は既に分かっていた為、そう言う連中を集めてやろうとしていたのだ。
有る程度の資金と組織が出来上がってしまえば、後は有能な部下でもいれば任せてさっさと引き上げてもいいのだが。
どの道『
流石にソレを今やると面倒な事になるのでやらないが。
「……何で其処までやるかね」
「平穏に暮らす為だよ。変装は俺だとばれない様にする為だし」
垣根帝督という一人物を創るには戸籍なども必要だ。偽装してもバレはしないだろうが、国に無理矢理作らせた。
「大切なモノを護る為なら、俺は何だってやるさ」
「大切なモノ?」
「そう、大切なモノ。それは人だったりモノだったり環境だったり。人によって違うモノだ」
親友が一番大事だと言うなら人だろうし、何か好きな物があるなら物だと言う者もいる。今の環境が気に入ってると言うなら環境が大切だろう。
最も、物なんて幾らでも替えがきくモノは潤也は大して気にしない。扱いは丁寧ではあるが。
潤也にとって一番大事なのは人とソレを取り巻く環境。それを壊そうとするなら容赦はしない。
「ま、筆頭は千雨だけどな」
「……なんだかんだ言ってさ、潤也って私の事一番に考えてくれてるよな」
「そりゃ、可愛い妹だからな」
千雨は顔を赤くしながら、口をつぐんだ。
●
少々時は遡る。
潤也と千雨が旅行に出かけた二日後。麻帆良大学工学部の一室。超や葉加瀬のいるラボにて、とある話し合いが行われていた。
「む? 長谷川潤也の力の解析?」
「そうだ、アレはどちらかといえば科学寄りの様だからな。お前らなら分かるかもしれんと思って来た訳だ」
茶々丸の定期メンテナンスを行うついでに質問をしに来た。そう言って、エヴァは椅子に座って超に質問する。
「……口頭で説明されても分からないヨ。映像でも無ければ、だガ」
「私の記憶を見せる。それでいいだろう」
「分かったネ。私も少しばかり彼の力を知りたかった所ヨ」
鍵を閉め、盗聴や盗撮の類が無いか確認し、エヴァンジェリンの記憶を見る。鮮明にうつるその記憶は、エヴァンジェリンと潤也の戦闘をしっかりと残していた。
武装解除の魔法が向きを変え、地面へと当たる──
茶々丸の拳が潤也へと当たり、茶々丸の腕が肘から折れる。左腕も同じように──
中段の蹴りは茶々丸の腹部へと直撃し、真っ二つにした──
風速百二十メートルにも達する空気の塊が、砲弾となってエヴァンジェリンを襲う──
魔法の射手を放つが、またも潤也に当たる直前に向きが変わる──
潤也が地面を踏みつけると、放射状に亀裂が入り、コンクリートが砕ける──
歪み、破壊されて飛ぶ破片はエヴァンジェリンを正確に狙い撃つ──
地面を蹴り、ロケットの様に夜空へと飛び上がった潤也の背中には、四本の竜巻の様なものがあった──
空中に飛んで散らばっているコンクリートの破片を壮絶な音を立てながら吹き飛ばす──
魔法を発動しようと試験管を投げるが、魔法の発動に失敗し、潤也はエヴァンジェリンを殴り飛ばした──
ここで、記憶は途切れた。苦々しげな表情を浮かべるエヴァだが、今それを考えても仕方が無い。舌打ちしつつも、超に見解を聞く事にした。
「チッ……あまり思い出したくも無いモノだが、何か分かるか?」
「……フム。風を操る、というのは短絡的カ?」
「いえ、可能性はあります。それと、どうやれば一蹴りで地面をあんな壊せるのか……」
「地面に異常な負荷をかけている、というのは有り得るかナ?」
「可能性は有りますよね。筋力強化? それとも物理的に力が通り易くなっているんですかね」
「それに加え、魔法の向きを変えたりとしていたが、どういうことだろうカ」
「……『向き』?」
「ム、どうした、葉加瀬?」
「……いえ、可能性の話ですが……もしかしたら、向きを操っているのでは?」
「どういう事だ?」
「魔法の……確か、武装解除でしたか。ソレが地面へと向きが変わった時、感覚的に何か変化はありましたか?」
そう言われ、少しばかり考え込む。記憶を探り出し、当時の状況を考え、感覚を思い出そうとする。数分し、あまり覚えていないが。と前置きして話だした。
「何というんだろうな、あれは。無理矢理方向を捻じ曲げられた様な、そんな感じだ」
誘導弾、つまりは撃ってからも多少の操作が効く魔法の射手系統の魔法だからこそ気付ける事。
ベクトルを無理矢理変換させたのだ、多少の違和感は出るだろう。
「やはり……超さん。もしかしたらの可能性ですが、一つあります」
「向きを操る……つまりは、ベクトルの変換、カ?」
「ええ、だとしたら、火や氷結といったスカラー値の攻撃なら通用するかも知れませんよ!」
超は、ゆっくり首を振る。
「落ち着くヨ、葉加瀬。確かに火や氷結といった『熱量』はスカラー値だが、『熱量の移動』はやはりベクトル値で表わされる。仮にベクトルの操作が可能というならそれも出来るだろうし、出来ないとしても、それに対して対策を立てていないと言うのも考えにくいヨ」
可能性の話ではあるが、高いと超は踏んでいる。だからこそ、念入りに調べる必要性がある。
(とはいえ、相手に知られてしまえば同じヨ。盗聴や盗撮には最大限気をつけてはいるが、いつどこで会話が聞かれているか分からない。神経を使うネ、全く)
軽くため息をつきながら、次の可能性の話をする。
「でも、ベクトルの操作が可能なら、何でそのまま相手に返さなかったんですかね?」
一つの疑問。それが、一つの勘違いを生む。
「……完璧に操作はできない?」
「……可能性は、あるヨ」
デフォルトで反射に設定しているが、この場合は潤也はまず魔法を消す事を考えていた。
放った後で操作が出来る類の物は、下手をすれば自身と撃った相手の間で何往復もする可能性がある。それは途中で方向が変わって周りに人的被害を及ぼさないとも限らない。
地面に当ててしまえば消えるし、破片は反射すればいい。
操作の出来ない『闇の吹雪』や『雷の暴風』、『千の雷』や『おわるせかい』は完全に反射しても周りには被害がいかない。その為、反射を使う。
だからこそ、勘違いをしてしまった。
「魔法の射手でアレなら、中級クラスの魔法をぶつければすり抜けられるか?」
「少々短絡的な気もするが……もう少し威力の高い、それこそ『燃える天空』レベルをぶつければ、破れる可能性は高くなると思うネ」
ベクトルの操作を、単純な値の大きさで操作できないモノとしてしまった。
確かに限界はあるが、地球の自転十分程度の力が必要だ。どうやったって、まともな人間に出せる値では無い。魔法を使っても同じだろう、そんな馬鹿げた数値を出せる魔法使いなどいない。
「だが、あくまで可能性、か」
「下手をすれば全て自分に返ってくる。気をつけた方がいいと思うヨ」
「分かっている。……纏めると、ベクトルの操作、風の操作か」
「もしかすると他にある可能性もあるヨ。茶々丸の人工脳まで弄っているのだから、機械に干渉できる能力。電気を操るとかの能力があると考えていた方がいいと思うネ」
「……そうだな。すまないな、手伝わせて。礼を言う」
「私達も彼のデータを取れた分、良しとするネ」
「フ、そうか。私はさっさと家に戻るとするよ。やる事があるしな」
そのままメンテナンスの終わった茶々丸を連れ、エヴァンジェリンはログハウスへと帰る。
●
そして、潤也と千雨が麻帆良へと戻って来た日。お土産を持ってアスナと木乃香の部屋を訪れ、早速アスナに捕まった潤也。
「久しぶりの感触」
背中に抱きつきながらアスナはそう言う。潤也は邪険にする事もなく、テーブルの傍に座って好きなようにさせる。
「俺の背中がお気に入りのポジションか」
軽く笑いながら、お土産のお菓子を木乃香に渡した。大したものじゃないが、と社交辞令を口にしながら。
「わ〜、ありがとうな、潤也君」
「アスナと食べてくれ。そんな大したもんじゃないけどな」
「良いわよ、其処まで気を使わなくて」
潤也の背中から幸せそうにアスナが返す。そのアスナの様子を見ながら、木乃香はニコニコと笑顔を向けて言う。
「いや〜、潤也君がちゃんと時間どおりに帰ってきてくれて良かったなぁ、アスナ」
「え? 何かあった?」
「いや……速く帰ってこないかなーって、アスナの目が怖かったんよ」
「ああ、なるほど」
ベッドの上でダラーっとして、そんな事をよく呟いていたらしい。声をかけようにも、あの様子のアスナを相手にする事は躊躇われた、ということらしい。
当の本人は潤也の背中に張り付いたまま、その時とは打って変わって幸せそうな様子だ。
「充電がもう、直ぐに切れちゃって。充電しとかなきゃと思ったらいないし。やる気出無くって」
ぎゅっ。と抱きつき、顔を綻ばせるアスナ。木乃香は苦笑しつつ、潤也達が出掛けた後の麻帆良の話をする。
「ネギ君の案内やる筈やったんやけど、アスナがこの調子やし、高畑先生に呼び出されたんもあって鳴滝姉妹に頼んだりしたんよ」
「後は、いいんちょの家に行ったりしたわね」
「喧嘩しなかったんは珍しかったなぁ」
「私だっていつでもいいんちょと喧嘩してる訳じゃないわよ」
潤也の肩に顔を乗せながら言う。木乃香の言葉に異論を唱えるものの、対して気にしている様にも思えない。
雪広の話題で思い出したのか、潤也はああ、と納得する様な声を出した。
「雪広か。確か、弟がこの時期亡くなったんだっけ?」
「まぁね。小学校の時の落ち込みようは凄かったわよ」
その辺の事もあって年下の男の子に興味もったんかなぁ。と潤也はぼんやり考える。あんまり関係ないし、特に気にする様な事でも無いので直ぐに頭の中から消えたが。
「あと数日で春休みも終わりか。ネギ少年は担任なんだろ? 大丈夫そうか?」
「取りあえず、寝てるときはソファに縛り付けておかないと勝手にベッドに潜り込むのよね。どうにかならない?」
「学園長に直談判してみるか。証拠写真……というか、映像でも用意しておけば勝てるだろ」
「分かった、用意しておく」
大分目がマジだな。と木乃香とアイコンタクトする。
幼馴染は伊達じゃ無い。軽い意志疎通なら出来るのだ。と誰に説明してるんだ俺と考えた所で携帯のコール音。
『コロラド・ブルドッグ』という曲が鳴る。
「……何その曲」
「気分で変えた」
前の方がよかったかな。と特に後悔も反省もしていない声色で電話に出る。何度か短い会話をした後、立ち上がる。
「今日は帰る。ちょいと用事が出来た」
「そうなの? ……むぅ、明日遊びに行っていい?」
「いいよ。だからちょっと離れて。首が締まってる」
対して慌てた様子も無く、首に回されてる手を退かす。
「じゃ、また今度な」
手を振って部屋から出て、窓の無いビルへと向かう。八重からの報告を受けなければならない。さっさと終わらせるに限るね。と思考して、足を動かす。