年の瀬にこんにちは、861です。今回は、寄り道その2となります。
それでは、どうぞ。
寄り道その2:【談義はまだまだ続いている】
・・・それからしばらくして、二人は戻って来た。・・・片方はこれでもかとスッキリした風で、もう片方は少し疲れた風で。
奏:「帰ったぞ」
ア:「今、戻りました。・・・はァ、あんなにたくさんしたら、夢にまで、出てきそうです」
元:「・・・むむ、アリシアちゃん、さっきよりも肌がツヤツヤしているような? 」
松:「・・・他のクラスだか学年だかの女子が話していたのを聞いたんですが、
『個室の中で、便座だか扉をギシギシ音を立てながらヤってるカップルがいたみたいだけど、女の子の方が、聞かされているこっちがヘンな気分になっちゃいそうなくらい幸せそうな声で喘いでいた』
とかなんとか。二人の事ですよね? 」
奏:「あぁ、あの時か。そういやなんか外にいたな」
ア:「そういえばなんかいましたね。・・・だんだん我慢出来なくなって、結局その場で慰めていたみたいですけどね、扉一枚挟んだ反対側で。・・・まったく、そんなにあてられたなら、自分で慰めてないで一言混ぜてと仰れば、代わってさしあげなくもなかったというのに」
ク:「・・・それって、どうなのかしら」
ア:「冗談ですよクロナさん。あの場において、お兄さんに肉欲をぶつけられていいのは私だけ、だったんですからあの場においては。・・・まぁ、お兄さんがこの学園で多くの女性と性春を謳歌されたいというなら別ですが」
レ:「・・・真顔でよくもまあそんな事言えるわね。それはそうとアリシア、あれだけ長い時間していたみたいだけど。お腹、大丈夫なの? 」
案の定、心配してくるアレクサンドラ女史。
ア:「大丈夫です。避妊はちゃんとしてましたから。まぁ・・・、私個人としては、半年も我慢してたんだからご褒美に孕ませてくれても良かったんですけど」
奏:「・・・勘弁してくれ。未成年で父親になるつもりはないんだからな、俺は」
ア:「ま、そうでしょうね。これでもかと徹底してあっちに残らなきゃいけない理由を発生させないようにしていたお兄さんが、そんな事望む訳ないでしょうから。・・・あ、そっか。私も、お兄さんの眷族になれば良いんだそうすれば、誰に憚りなくイチャコラだろうと孕ませENDだろうと」
兵・松・元:「「「待った!! そこまで! 聞いていて色々辛い!! 」」」
桐生藍華(以下桐):「おーおー、何やら知らない顔二人」
レ:「あら、地味カワイイっていうのかしらこういうのを」
桐:「あはは、いやー、なんというか、お姉さんみたいな超絶美人にそう言われると、照れるね。それでもって兵藤、この、リアス先輩姫島先輩以上のド級美女はどちらさま? 」
レ:「桐生さん、だったかしら。私は【アレクサンドラ=ミハイロヴナ・アルツェバルスカヤ。】彼、高島奏司の宿貸し主兼家庭教師ってところかしら。とは言っても、書斎の本を勝手に読み漁ってただけなんだけど、教えてくれ教えてくれって言うから乗っちゃった訳なんだけど。それはそれとして、さっきから言ってるリアスとか姫島とかって誰よ? 」
ク:「・・・リアス先輩こと、リアス・グレモリー。旧七十二柱第五十六位、グレモリー家次期当主にして、私、兵藤一誠くん、別のクラスの木場祐斗くん、奏司、一つ下の学年の塔城小猫さん、アーシア・アルジェントさん、・・・で、副部長兼クイーンの姫島朱乃先輩。この7人の主人です、
松:「面子がまんまオカ研・・・!? てか、なんだその男女比・・・!? 」
奏:「男女比もっとヒドいとこがあるぞ松田、元浜」
松・元「「どこですか」」
奏:「生徒会。忘れたか? 匙以外全員女子だぞ」
兵・松・元「「「・・・あー!!! 」」
ク:「うっるさいわね・・・、そんな大声出す事ないでしょ」
兵:「いや、だってなぁ・・・」
レ:「グレモリー? ソロモン七十二柱の、あの? はーぁ、すごいわね」
桐:「えーと、アレクサンドラさん? そっちの子が何ともいえない表情になってんですけど」
ア:「・・・はぁ、皆さん、わざとですか? 」
奏:「いや、わざとじゃないから」
ア:「なら、いいんですが。それはそうと、イッセーさん、彼女、どういう方なんですか? 」
兵:「彼女? あぁ、桐生の事か。えーと、コレ、女子に言っていいんだっけ? 」
桐:「あー、大丈夫でしょ」
元:「桐生藍華。【職人】と呼ばれる程のエロ知識を誇るのだが・・・、正直俺と被るんだよ、色々と! 」
ア:「そうなんですか」
元:「そうなんだよ」
ア:「ところで、いつになったら私は名乗れるのでしょうね」
桐:「あれ、もしかして、彼女の事知らんのアタシだけか? 」
ア:「そうなりますね。・・・正直、名乗るのこれで二度目なんですけど、まぁいいです。私は【アリシア・デュルフェ】と申します、さっきも名乗ったんですけど。イッセーさんとは何にも関係が無くて、こっちの
桐:「なになに、高島先輩、二股なの? 」
奏:「・・・改めて思うと二股だな。自分で播いた種とは言え、よくもまあ、お前たちはのんだもんだ」
ク:「・・・それはあれね。形はどうあれ、遊びなし、相手に対して真剣だったからかしら」
ア:「そうなりますね。本当、惚れた弱みって怖いです」
兵:「あー羨ましい、高島先輩、本当に羨ましい! 」
松・元「「どの口が言う
兵:「ごはッ!? 」
桐:「おー、ナイスコンビネーション。彼女いない同士、連携はバッチリって? 」
ア・ク:「「そんなわけで、私達を彼から「お兄さんから
奏:「そういうのはコンビネーションバッチリなんだよな、この2人」
元:「・・・か、仮に、企んだ奴がいたとしたらどうなるんだ、アリシアちゃん? 」
ア:「聞きたいですか? 」
元:「聞きたいですか? 聞きたくないです! 」
ア:「聞きたくないなら、無理にお教えしません。・・・身の毛もよだつバッドエンドを、わざわざ言うような鬼ではありませんよ? 私は」
桐:「・・・シスターなのに、悪魔を彼氏にしている癖にどの口が」
ア:「は い ? 」
桐:「なんでもないです!? ・・・ところで、具体的にはなにするの? 」
松・元:「「あー!! 聞くな問うな桐生!! 今イメージついた、だから聞くんじゃあない!」」
桐:「はいはい、わかったわよ」
兵・松・元:「「「た、助かった・・・」」」
アーシア・アルジェント(以降シ):「皆さん、何が助かったんですか? 」
彼女の性格からして狙っての事ではないのだろうが、絶妙なタイミングで話に入るアーシア。
兵:「なんでもない、なんでもないから! あ、二人とも、この娘はアーシア。アーシア・アルジェントって言って」
シ:「はじめまして。色々あってイッセーさんのお家でホームステイさせていただいている、アーシア・アルジェントと申します。えっと、イッセーさん、この二人は・・・? 」
ア:「はじめまして、アーシアさん。私はアリシア・デュルフェ。大ざっぱに言って、お兄さんの恋人二号ですね」
レ:「それでもって、私はアレクサンドラ=ミハイロヴナ・アルツェバルスカヤ。奏司が半年ぐらい前にこっちというか向こうに滞在していた時の宿貸し主といったところかしらね。ポジション的には、貴女が奏司で兵藤君の親御さんが私ね。・・・ところでクロナ、さっき、私のファミリーネーム、間違えてたわよね」
ク:「あー、ついうっかりでした。すみません」
レ:「それなら良いんだけど」
シ:「・・・あの、イッセーさん。私も、アリシアさんやアレクサンドラさんみたいに、育つんでしょうか? 」
羨ましそうに二人の胸部をじーっと見つめるアーシア。
兵:「大丈夫! アーシアの胸はちゃんと育つって! 」
桐:「フォローなんだかセクハラなんだか、わかんないわね、それ」
松:「おぉう、それさえ心配ないのならば、俺は卒業まで闘える!! 」
奏:「何と闘うつもりだ松田」
ク:「何と闘い続けるつもりなのよ」
ア:「何と闘うつもりなのかは知りませんが、自分が戦力になるとでも? 」
レ:「本当にわかんないわね、その辺り。卒業って、まだまだ大分先でしょ? 」
元:「おぉう、なんという
奏:「可能すぎて全く笑えんよ、具体的には俺が殴り蹴り、クロナは悪魔的に無詠唱でドカドカ叩き込み、アリシアは、「私は両刃二刀で剣舞と書いてコンボですね」をし、最後にサーシャ先生がドデカいのを一発叩き込んで戦闘終了」
松・元:「「RPGか!! しかも、○○するRPGとか、そっち系の!! 」」
奏:「実際に出来るんだから仕方ないだろ、なあ」
兵:「てか両刃二刀て何!? 」
ア:「・・・それは、【コレ】です♪」
そう言うと、両太ももの辺りから何かを取り出したアリシア。・・・取り出したのは、大きさとしてはテレビのリモコン程度の大きさの物体が二本。
兵:「何だソレ? ・・・マジか」
ア:「この通り、使うときだけ刀身が出るようになっているんです」
桐:「まるでアレね、どっかの光の剣みたいね」
松:「それは俺も思った」
片手に一本ずつ持ち、ぐっと力を込めると、片方の端から白い刃が発生したのである。
奏:「何でそんなもの持ってるかはともかく、まさかとは思うが、さっき言ったアレ、ソレで寝取りしようとした野郎を斬り捨て御免するわけじゃないよな」
ア:「まさか。ただ単に、そんな悪さする方を去勢、するだけですから。因みに、竿は最後に切ります。流石にいきなりは可哀想ですから」
どんな悪人にも一分の慈悲を与えるのが主の御意志ですから、と祈るようなポーズで宣うアリシア。クリティカルし、ダメージを食らう一誠・奏司・クロナの三人。その四人のやり取りを見て、何かを思い出した風な松田。
松:「・・・なあ三人共」
奏:「ん? 何だ松田」
松:「さっき、クロナが言ってたんですが、歯車の何かがズレてたら、私じゃなくてアリシアちゃんがこっちに来ていたとか何とか。実際、どうなんです? 」
その問いに、顔色変えたクロナと、得心の後、生暖かい眼差しになるアリシア。
ア:「ああ・・・、なんだ、そんな事言ってたんですか。正直言って、大して変わらないかと。いえ、むしろお兄さんloveが今より暴走するかと。だって彼女、デレっデレになると、甘えたがりになりますから。具体的には、寂しさからお兄さんに似せたぬいぐるみを作って、毎晩抱いて眠るぐらいには」
ク:「ちょ、アリシア貴女!? 」
ア:「そして、しばらくしたら我慢出来なくなって、こっちに飛んできて・・・、ですね」
元:「ほほう、可愛いところもあるじゃないか」
でもって、
『あの、クロナ・エヴァンジールが!? 信じられん』
などと、周りの一部からの声。
奏:「そこまで。それ以上コイツをからかうな、ブチ切れて火傷どころか大炎上するぞ、物理的に」
ク:「あぁ・・・、やっぱり奏司は素敵だわ。・・・そこの童貞2バカと違ってね」
桐:「はいはいご馳走様」
シ:「ごちそうさま? 」
桐:「冷やかしよ、冷やかし」
奏:「・・・それはそうと、そもそもオマエ等、なんで《悪魔》について知ってんだったっけか? 」
今更、且つ地味に重要な疑問を口にした奏司。
元:「いいんですよ! こっちは本編とは関係ない、言わばアナザーワールドなんですから! 映画のCM内でのトークが映画本編と関係ないように、俺たちが悪魔について知っていようが無問題なんです! 」
ク:「メタいわね」
松:「そりゃあな。、俺たちは精々が一誠の友人ポジ止まり、本編じゃあ、完全に蚊帳の外だもんさ」
桐:「アタシはそうでもないけどね」
松:「なぬ!? そうだった、そうだった!! 」
ク・ア:「「うるさいわよ(ですよ)」」
松・元:「「・・・はい」」
奏:「で、俺達が割り込まなければ、誰の話をしようとしていたんだ? 」
元:「そりゃあ、一年の塔城小猫ちゃん&アーシアちゃんの話に決まっているだろ! 」
兵:「お姉さまヒロインの次は、妹系ヒロインと相場が決まっているのですよ高島先輩! ・・・あれ、アレクサンドラさんともかく、アリシアはどっちに分類したらいいんだろ」
松:「妹・・・、にしては発育し過ぎて「んん゛!? 」
・・・すんません」
元:「あら、アリシアちゃん、もしかして、コンプレックスなの? 」
ア:「そういう訳でもないんですが。むしろ、その二択しか無いのが不満なんです」
奏:「・・・しょうもないな。つーか、元浜が塔城について語り出したら、過剰にハアハアし出すのが目に見えてるな」
松:「御名答。何せ、元浜はロリコンだからな」
レ:「・・・ロリコン、ねぇ。まあいいわ、もうしばらくこの街をぶらぶらしてから帰るわよ、アリシア」
ア:「もう、そんな時間ですか。それでは、またねという事で」
奏:「・・・あ、ああ。じゃあな、アリシア。先生、アリシアをお願いします」
レ:「心配ないわよ、それじゃあね」
そうして、二人は教室から出て行った。
シ:「・・・あの、どうしてアリシアさんはお兄さんと呼んでたんですか? 」
奏:「あれか? 向こう時代の癖」
シ:「そうなんですか」
奏:「ああ。名前知らないからとりあえず、それがしっくりなんだとさ」
To Be Continued.
如何でしたでしょうか? この寄り道シリーズの元ネタは、ハイスクールD×DのDVDおよびBlu-rayの円盤PVを元ネタとしております。松田&元浜が悪魔について知っているのはその為となっております。さて、今話及び前話に出てきた、【アリシア・デュルフェ】及び、【アレクサンドラ=ミハイロヴナ・アルツェバルスカヤ】の両名、何れまた出そうかと思います。
それでは、良いお年を。