久しぶりの更新…
PS3のゲームを買ってしまい7次元先のイオナサル様とイチャイチャしていました。
真面目にゲームをクリアしたの久しぶりだった。
第61話
キルアと着々と親密な仲になっているような気がしてならないレイアです。主に、HENTAI的意味で!!
昨晩のお風呂での騒動を気にキルアが変な道に目覚めなければいいのだが、万が一道を踏み外してしまった場合でも私は生温かく見守るつもりだ。だが、キルアが生身の女性に興味がなくなってしまったら、その原因の一端を担った私は殺されるのではないかという一抹の不安はある。
そうならない為にも、確認と提案をミルキにしてみる事にした。
「ゾルディック家って暗殺者として様々な技能や耐性をつける訓練をなさっていますよね?」
「そうだな………言っておくが、房中術は無いぞ」
「なぜバレた!? 」
「何年、レイアと付き合っていると思っている。その程度の考えなどすぐ読み取れるわ。最も、そのキチガイな行動は読めない事が大半だがな」
「キチガイとは酷い。昨晩のお風呂イベントでちょっと思ったんですよ…キルア様ってハニートラップとかに弱そうじゃありませんか。ゾルディック家の次期当主がこれでは問題ではないかと思うんですよ。イルミ様は、女性関係に関心なし。ミルキ様は、三次元に興味なし。カルト様は、キルア様LOVE。そんな状態なのにキルア様が女性の扱いや女性に対して免疫がないのはいささかアレではありませんか?」
「うーーん、酷い言われようだが事実だな。確かに、キルアがどこの馬の骨わからない女と結婚…もしくは、妊娠でもさせたら一大事だな。で、本音は?」
「昨晩のお風呂イベントで、キルア様が、生身の女性への興味を失ってしまった場合にキキョウ様やカルト様に殺されかねないので。あくまで、そっち方面の訓練の一環だと言うことにしておきたいなと」
「ふむ、まぁそれについては心配ないだろうが、そういうことにしておいてやろう」
実は、房中術の訓練についてゾルディック内部でも実施に関してかなり揉めていたのだ。イルミは興味なし。ミルキは、二次元。カルトは、年齢的にもまだ早い上に、キルアLOVE。となれば、訓練対象者はキルアしかいないのだ。そして、なにより揉めていたのが訓練相手を誰にするかだ。女性執事を充てがうにしてもキルアが本気になってしまう可能性も否定できないし、万が一妊娠した場合の事もある。
故に、遠くない未来に今回の一件がキキョウ様の耳に入り、レイアの元に『極秘』のお仕事が舞いこむ事になるのはまた別の話である。口止め料も込とはいえ、札束で6畳の部屋が埋まるとは…とぼやくことであろう。
「流石ミルキ様。話が分かる!! では、話も纏まりましたので朝食でも食べに行きましょう」
ミルキと一緒に朝食を食べるべく食堂へと移動した。
食堂にて。
晩飯の時と全く同じメンバーが美味しく料理を頂いている最中。ネテロの携帯電話が鳴り響いた。なんでも、G・I内部でも繋がる特別製らしい…が、ミルキ製ではなく事務所からの支給品らしい。
メルエムをアイドルに起用する事といい、世界的に有名なネテロをプロデューサと雇用する事といい、G・I内部でも繋がる携帯を配る事といい、良い意味でも悪い意味でも頭がおかしい事務所であることは間違いないだろう。
ネテロが事務所から掛かってきた電話を取った。
『メルエムの次の仕事が決まった!! ふむふむ…ほうほう…事務所対抗の大運動会か。プールで水着を着ての騎馬戦!! ポロリもあるぞじゃと!! 更に、ユニットで結成!? 事務所メンバーは、不細工DEATH世殿と枢斬 暗豚子殿とは素晴らしいチョイスじゃ。ユニット名はミス・パーフェクト!!』
色々とおかしい単語が聞こえた…ポロリって…首がポロリとかじゃないよね!? いや、水着がポロリしてもいろいろな意味で死者がでるよ。しかも、ユニット名がミス・パーフェクトとか…MISSの間違いだろうと言いたくなるだろう。
誰がうまいこと言えと…
「余の次の仕事が決まったか。いささか、露出絡みの仕事が多いのは気になるが問題なかろう。で、何時からだ?」
問題なかろうと本人は言っているが、この場にいる誰もが『問題あるだろう!!』と激しく言いたい気持ちが一つになった。キルアも昨晩から成長してツッコミを入れずに黙々と食事をしているあたり、流石である。
『生放送かで三日後とは急じゃの。場所は……。わかった。三日後に現地で直接落ち合おう』
「ふむ、三日か。残りのカードを鑑みるに少々厳しいが、余達が全員で掛かれば攻略も不可能ではなかろう。次の仕事もある事だし、手段は選ばぬ…レイアよ。お主が最善だと思う手段を述べよ」
「わ、私ですか!?」
あまりの唐突な指名にびっくりした。私がアイディアを出さずとも王ならその程度思いつくだろうに…これは試されているのだろうか。
「そうだ。得意であろう?手段を選ばないというやり方は」
「そうおっしゃるのでしたら…やはり、最速で且つ効率よくカードをコンプリートするには、プレイヤー大量に集めた上でカードの強奪が一番手早いです。その上で、リスキーダイスとロトリーを用いてレアカードを引当させます。この手段を用いればSSランクを含めて特殊な入手条件があるもの以外は二日もあれば揃うと思います」
万が一、リスキーダイスでハズレを引いいても即死さえしなければピトーが治療して何度でも活用できる。まさに、完璧な方法。
「いささか邪道なクリア方法だが、その方法で行くぞ。次の仕事は、事務所の対抗だから新参者の余が遅れることはあってはならぬからな」
思いのほか律儀なメルエムであった。
事務所対抗とか…相手の事務所が可愛そうでたまらないわ。とりあえずは、両親を回復させた後はテレビを壊しておこうと思う。万が一にでも、テレビ放送を見せるわけには行かない…再び昏睡状態に陥るのは目に見えている。
数時間後。
『ハンター協会ネテロ会長による強化合宿及びG・Iクリア経験者によるダブリカードの無償提供!!』
と、大々的に嘘宣伝を回したところ…大盛況であった。今までの健全な行いもあり、ワラワラと餌に群がるようにプレイヤーたちが集まってきた。集まった全員が嘘かも知れないし、本当かもしれないと考えているだろうが、とりあえずは参加してみる事にした連中が多いだろう。
今回は、今までと異なりネテロ会長という世界的有名人による念の強化合宿という告知も流したので、これは本気でクリアしたいと思うソコソコのプレイヤー連中なら間違いなく足を運ぶだろう。
「会場に集まった連中が哀れで仕方がないニャ。まぁ、おかげでこちらは楽させてもらうけど」
「味をしめたアホたちにはいい薬さ。これを機会に改心して、今後は甘い罠にかからないようにしたらいい……生き残れればだが。ピトー、準備の方は大丈夫かい?」
私が準備の確認をしたところピトーは頷いた。
全員が既に配置についており、会場を囲むように配置されており脱出不能だ。無論、カードを用いれば可能性はあるが…メルエム・ネテロ・ピトー・タマモ・ミルキ・キルア・デイーゴ&鹿角が全力で威圧を掛けるのだ。その状況下で逃げ出そうなんて気が起こる奴がいたら、褒めてやりたい程だ。
ネテロが特設会場に上がると歓声が上がった。本物か疑う者もいたが…集まったプレイヤーは、腐っても念能力者だ。オーラを見れば相手がどれだけ雲の上の存在かいやでも分かる。
『皆の衆!! よくぞ集まった。早速じゃが、全員に一言…わしも一プレイヤーとしてこのゲームのクリアを目指しておる。故に!! 死にたくなければ手持ちのカードを全て献上せよ』
………
……
…
「ふ、ふざけるな!!」
「このクソジジイが!! 」
「偽物かよ!! 引導をくれてやるわ」
などと、罵声の嵐である。
ゾワ~
だが、その罵声も長くは続かなかった。ネテロに罵声を浴びせた者が一瞬にして50歳は年をとったかのようにシワシワなお爺さんの容姿になったのだ。
メルエムによる威圧!! 愛すべき夫が侮辱されたのだ。怒るのも無理はない。
その様子をみて反応が良いプレイヤーはすかさず罠だと判断し、本を取り出そうとしたが動けなかった。万が一、ブックのブの時でも口にしたならば明確な死が訪れる事を誰しもが認識したからである。
『ふむ、どうやら、異論がある者はおらんようじゃの。では、司会進行を交代するとしよう。後は任せたぞ少年』
ネテロ会長に呼ばれたので予定通り、司会進行を交代した。
『え~、初めまして司会進行のレイアです。それでは、これより私達が所有していないカードを述べていくので手持ちの方がいましたら素直に挙手してくださいね。もちろん、抵抗したり嘘を吐いていただいても構いませんが…その場合は、勝手にバラしてから脳みそをかき回して『ブック』と言わせるのでご承知おきを』
先ほどまでは、誰もが私がいう言葉を本気にする者はいなかっただろう。しかし、今は違う!! 廃人になるギリギリのラインにまで威圧を掛けられて息をすることすら苦しいであろう。
30分後。
一通りの確認を終えて、手持ちカードを再集計に入った。予想通りとはいえ、SSランクのカードの殆どが集まっていない。Sランクも揃ってないカードが若干あるのだ。前回来た時と比べて格段にプレイヤーの質が低下しているとしか思えないだろう。
『指定カードが85枚…思ったより、集まりが悪いですね。ですが、ご安心ください。これより、リスキーダイス+ロトリのコンボを全員で行っていただきます。無論、私達も鬼ではありません…SSランク出た場合には、開放をお約束しましょう。異論のある方は、どうぞ』
………
……
…
予想通り異論はない。というか、この場にいる全員が顔面蒼白で髪の毛が真っ白になるわ、顔はシワシワになるは本当に酷い状況です。
『辛いのはみんな一緒です。私もこのような手段にでなければ、行けないことが本当に心苦しい。皆様が、いち早く開放できるように誠心誠意努めていきます。では、本の取り出しを許可します。リクキーダイスとロトリー以外のカードを取り出した者…「ぎゃあ゛あぁぁぁぁぁ」……と、そこの者のようになります』
デイーゴの鹿角による重力操作で両手両足が圧壊した。その上で、ピトーにより修復及び洗脳が大々的に披露された。それを見ていた者達は、目の前で起こっている惨状が夢ではないかと疑い程である。
そして、この時より全員がこの場よりいち早く開放されるために、文字通り死ぬ気でダイスを振り始めた。無論、これだけの人数でダイスを振るのだ…一発目から数人が外れを引き当ててしまい死にかけた。その度にピトーの洗脳及び肉体強化が施され、約束通り強化合宿が行われた。
『おめでとう。これで君はワンランク上の体を手に入れました。いやー、強化合宿は楽しいですな……ほら、そこの人、早くダイスを振ってください』
「いや~、ご主人様の外道っぷりに流石です。私達に出来ないことを平然とやってのけるなんて!! そこにシビれる!あこがれるゥ!」
「マジ、本気でこの方法心苦しんだけど…いくらゴンに手紙を送るためとはいえこんな手段で手に入れたカードじゃ」
「というか、この方法だと明らかに負担が偏っている気がするニャ。さっきから、死にそうになる奴が多すぎだニャ」
「メルエムよ。次回の水着は、どうするつもりじゃ? グラビア写真と同じじゃつまらんじゃろう」
「無論だ。その点は問題ない…余にふさわしい水着を作れる人材がすぐそこにいるではないか」
チラチラ
メルエムがわざと聞こえる声で喋るだけでなく、こちらを見てきた。わかっていますよ…そういうオチになるんですよね。今回のお礼も兼ねていくらでも新作を作ってあげますよ。
そうそう、大事なことだが…メルエムは視覚的に耐え切れない人達が多いと思い。特設ステージの影から威圧をかけてもらっております。直視したら死ぬ人出るだろうしね。
『ご安心ください。メルエム様の為とあらば、このレイア喜んでキワどい水着を作らせていただきます』
「期待しておる」
今更だが…メルエムの水着を作るってある意味殺人罪が適用されると思うんだが大丈夫だよね。ハンターだし、自分の命が掛かっている事だし仕方ない。
こうして、手持ちとプレイヤー達のダイスとロトリーがなくなるまで永遠と運任せの勝負が繰り返された。
途中、ロトリーがなくなったので20枚ロトリーを手に入れたら開放してやると条件を出すと志願者の何名かが本当に集めてきた…火事場のなんとやらだと思うが、若干すごいと思った。
しかも、裏切って逃走する人が0だったのがすごいわ。カード集めに向かわせる者達にステージ裏でメルエム自らが『逃げたら地の果てまで追いかける』と本気で言ったおかげだろう。
そんなこともある我々レイアと愉快な仲間達の所有カードは残すところ『一坪の海岸線』のみ。本当になんの因果だろうね。
レイザー…間違いなく死ぬわ。生き残れる未来がみえない。