27話
その日は、朝早くから電話が鳴り止むことが無かった。
その殆どが早朝からネットニュースや、早朝のニュースで流された、とある報道への問い合わせの電話であり、その殆どが子を持つ保護者からのものだった。
内容としては、麻帆良学園において不適切な学習指導が行われているという報道で、内容は……
「英単語野球拳……ですか」
学園長室に、緊急対策会議と銘打って集められたのは7人の教師と1人の少女。
場違いな場に、寝起き同然で引っ張り出された少女は重苦しい雰囲気に息を呑むが、今回は珍しく……彼女にとっては珍しく、叱責される立場にあるのは彼女ではなかった。
「そんな事、本当にあったのかね春日君」
「ええとですね」
ガンドルフィーニの言葉にあたふたと辺りを見渡す少女。
最高責任者を初めとする、麻帆良学園でも発言力の高い面々に囲まれる形の少女は既に涙目だ。
学園長、しずな先生、明石教授、高畑先生、ガンドルフィーニ先生に、葛葉先生、シスターシャークティ……全員が魔法関係者であり、学園で強い発言力を持っている面々だ、できることなら今直ぐアーティファクトで逃げ出したいが……
7人全員が遥かに格上の魔法使いである以上、逃げ道などない。
「早く答えなさい、美空」
「ありました、やりました、脱いでましたぁ」
あまり真剣とは言えないが、少女もまた魔法関係者であり……問題となっている教師の生徒でもある。
そのため、事実確認として早朝からシスターシャークティに部屋を強襲され、寝ているところを連行されたのだが。
「……HR中の教室で下着姿にされたと?」
「て言うか、アスナとまき絵はブラまで取られてたから、むしろパンいち?……」
幾つもの溜息が重なり合う。
期待をかけていた英雄の息子が問題児の揃ったクラスで一生懸命教師をしている、そう聞いていた者にとっては聞きたくなかった事実だろう。
「ま、待つんじゃ。ネギ君がそうしろと言ったわけではなく、生徒たちから発案したんじゃろう?」
「ええと、確か……椎名が言い出したのかな? それをネギ先生が斬新なやり方だって採用して。あっと言う間にバカレ……成績がよろしくない5人は脱がされてたっすよ、うち2人はブラも無し」
成績が悪いことをあげつらうような渾名を使えばシスターに怒られると感じた少女は慌てて言葉を選ぶ。
もっとも、そのシスターはあまりと言えばあまりの事実に打ちのめされているが。
少なくとも、仮にも教師の許容することではない。
「……何と言いますか、事実であるなら、何らかの処分は止むを得ないのでは……」
一教員としては当然の判断。
と言うか、野球拳を斬新の一言で取り入れるのは教師としては駄目だろう。
「まぁ、その後ネギ先生、無茶苦茶慌ててましたから、野球拳の意味知らなかったみたいでしたけど、何か単語がかっこいいから取り入れてみよう的な感じで」
咄嗟にフォローを入れる少女。自身、普段からシスターに叱責されることが多いため、何となく助け舟を出してみる。
「そ、そうじゃ、ネギ君に悪気は無かったんじゃよ」
「悪気が有ろうと無かろうと、教師として問題行為であるのは間違いないでしょう……いえ、私達も学園長の気持ちは分かります」
困ったように頭を掻くガンドルフィーニ。彼自身、ネギには過剰なまでの期待をしている身だ。
一時の監督不行き届きならば、全力で庇うことも考える。極端な話、自分が泥を被っても構わないくらいに考えているのだ。
……この件がこれだけで終わるのならば。
「……学園長の気持ちは十分に分かるのですが……報道で保護者にも多くの事例が伝わっているようですし、教育委員会が至急の立ち入り調査を求めているというではないですか。ネギ君は10歳ですよ、一体どのようにするおつもりですか」
そう、問題はこれだけではない、他にも幾つも報道されるとまずい問題があり。このままでは、まだ表に出ていないそれ等まで白日に曝されかねない。
気まずい空気の中、パンパンと、軽く手を叩く音が響く。
「まずは落ち着いて、全体の事情を全員で共通認識したほうが良いと思いますよ」
しずな先生が落ち着いた様子で場を纏めてくれる。
事実、彼等はこの場に緊急で集められただけであり、情報は断片的にしか耳にしていない。
全員の目が、一番疲れている様子の明石教授に向かい。
「僕と学園長は昨日から対応してますからね……一応、現時点で入手している情報は全て整理させてもらっています。学園長、僕から全体の流れを説明させてもらってもよろしいでしょうか」
「……う、うむ……よろしく頼む」
スッと、明石教授が小型の杖を振ると魔法で簡単なビジョンが浮かび上がる。
そして。
「そ、そしたら私はこの辺で失礼いたしますよ、いや、何だか重要な話が始まりそうですし……」
「美空、実際授業を受けていた貴方の意見は非常に重要です、いいからここに居なさい……ココネは別室に待機させてますから、逃げても召還です」
授業を受けていた生徒として事実を全て把握しているだろう少女が逃げられるはずも無かった。
「まずは昨日……時系列で言えば、最初に起きたのは。有識者による県の教育委員会への接触です。金曜日の午前、県の教育委員会に対し、接触が行われたようです。
内容としては、今後の学習指導の発展を願って支援を行うことと……麻帆良学園で問題行為が発生しているのではないかと言う疑惑の提示です。
昼以降に県の教育委員会から学園長に事実関係の確認の連絡がありましたが、職員会議等で問題の報告はなかったため、学園長から問題は無いと返答しています。
……念のため確認したいという要請を受け、本日の午後に教育現場の観察のために麻帆良入り、月曜日にもテストの様子を観察に来られるスケジュールが急遽組まれました」
「些か急じゃったが……高等部の確認との話じゃったし、よくある話じゃったので受け入れた」
教育委員会にも色々とあるが、この場合は県の教育委員会が見に来るという形になる。麻帆良市の教育委員会は麻帆良学園の下部組織のような位置付けのため、好き勝手も出来たのだが……
「……今回の件が大きく動き出したのは放課後からです。麻帆良学園中等部の授業終了後に、多数の保護者へ、インタビューと銘打って意図的と思える形で情報流出が行われました。内容は……
『英単語野球拳』なる、不適切な学習法。
図書館探検部の活動において、『深夜にツイスターゲームを強要』
女子中等部女子寮に『男性教諭が徘徊』
『むしろ女子寮の大浴場に入って乳比べを眺めていた』
『と言うか、変な薬を持ち込んで、みんなちょっとおかしくなった』
『ドッジボールで負けた高等部の学生も脱がされた、むしろ剥いた』
等の内容でして……後半は少数ですが、確実に情報は伝播しているものかと思われます。
それでその、春日君……先に事実は聞いておきたいんだが」
一同の目が少女に向けられる。
3学期になってから、問題の矢面に立たされている教師の授業を受けてきた少女は。
「えっと。さっきも言ったっすけど、英単語野球拳はありましたね、ツイスターゲームは知らないっすけど、アスナが図書館島でフォッフォ笑ってツイスターゲームを提案するエッチな石像に遭遇したとか言ってたような。
てか、ネギ先生女子寮に住んでますよね? お風呂もよく一緒に入りますし。
……後、来て少ししてから一度、惚れ薬持ち込んでたような、いいんちょとかは何時も変だから気にしなかったっすけど。いっぺんですけど、クラスの一般人が我先にネギ先生を追い掛け回してましたよ
それと、ドッジボールの時は『武装解除』の魔法で高等部の人たち、屋上で脱がせてたっすよ。
神楽坂もよく脱がされてますけど」
沈黙。
最早それしかあるまい。
若干名、ネギの『武装解除』魔法の暴発を何度も目撃してきた高畑等は苦虫を噛み潰した顔をしているが、子供だから大目に見てきたツケが一気に回ってきた形だ。
「学園長……これはさすがに」
「あ、明石教授、続き、まずは全体を把握してからじゃ。これらの情報は明らかに悪意的に流されておる。実際、この後にも工作は続いておるんじゃ」
無言のまま胃薬を取り出して飲み始める者や、天を仰ぐ者も居るが。共通しているのは聞きたくないという認識だけ。
「……少し遅れて、インターネット上でも情報の流出が始まりました、警戒電子精霊網に引っかかったため、至急電子精霊を動員、事態の収拾に努めました……が。
通常、数時間で収束するはずが、内容が拡散を続けました。内容的には麻帆良学園全般を喧伝する形ですが……問題行為の情報の流出よりも、麻帆良学園の特異性を喧伝する内容が多かったようです。
幸い、夜半には電子精霊が多勢を押し返し、漸く収束に向かっています」
「電子精霊が一時的とは言え圧倒されたと……それは、やはり何らかの魔法による干渉によって」
「いえ、何度も調べましたが、魔法による干渉は一切ありませんでした……以前に行った麻帆良工学部との世論・情報操作プログラムを数段レベルUPさせて、相手にしているような……ある種異常な感触でした。これも今頃には収束していると思います
……時系列による説明を続けます。
早朝、4時頃に突然、インターネット上のニュースサイトで麻帆良学園で、あるクラスを中心にして男性教諭が問題行為を行っている疑惑が報道されました。
その後も、早朝のニュースから大々的に報道が繰り返され……麻帆良学園に通う子を持つ保護者から問い合わせが殺到しています。
今日は土曜の朝ですから……今後、増加することは間違いないでしょう。
報道では、英単語野球拳の件とツイスターゲーム、男性教諭の女子寮の徘徊の3点が疑惑として上がっています」
他にも余罪はあるが。噂として流されているだけで明文化はされていないと言うことらしい。
「……そして、本日、明日と問題とされているクラスで勉強会が行われる情報も取られており、メディアは廊下からで構わないので勉強会の光景を撮影させて欲しいとの要望が多く届いています。
保護者側からも同じような要望が多く……ネギ君が指導している2-Aを、取材したいと」
「……厄介じゃな、突っぱねれば後ろ暗い事があると喧伝するようなものじゃ」
「それと、今日の昼には県の教育委員会の方も来られます、高等部の学習環境の確認ですが……これだけの騒ぎです、中等部も見せて欲しいと要望するでしょう
それと勿論、報道に対する保護者への説明……仮に揉み消すのであっても事実無根との説明が必要ですが。2-Aの生徒の保護者達は、既に自分の子供等と連絡を取り合い、そう言った学習法が行われたことを生徒自身に確認しています。魔法関係以外の生徒の保護者全員にです……」
「揉み消すって……これだけ騒がれていてそれは厳しいでしょう」
「高等部の子達も、脱がされていては……」
「むしろ、揉み消されないよう意図的に事が大きくされているようですね……どちら様が動かれてるのでしょうか」
のほほんと、しずな先生が明石教授に問いかける。
学園長の顔色を覗うと、隠していてもしょうがないだろうと口にする。
「昨日、教育委員会へ赴いた有識者、そして報道を行っている機関から推測するに……
GOLD FLASH GROUPかと」
ほんの十年にも満たぬ期間で日本、いや世界的に見ても有数の影響力を持つまでに膨れ上がった複合企業体 GOLD FLASH GROUP。口為さない者は成金を詰る様に『金ぴか』等と呼ぶが。
「GFか……縁が有ると言いますか……」
「推測になりますが。どうも、この件で中心的に動いてるのは、会長のメディア=キャス……先の【闇の
ほぼ全員が苦虫を噛み潰したような顔をする。
唯一、美空のみが【闇の福音】(ダーク・エヴァンジェル) ? ナマハゲ扱いの伝説の有名極悪人が何で出てくんの? と不思議な顔をしているが……
「現在も、エヴァンジェリンは呪いに苛まれ続け、呪詛は解明不能、サウザンドマスターの『登校地獄』に匹敵する規模の魔法を使う魔法使いのようです」
あれ、エヴァンジェリンて……ダークエヴァンジェル……エヴァンジェリン……ダークエヴァンジェリン……登校拒否のエヴァンジェリン。
「って、まさかあのちびっ子っすか!?」
「……あぁ、君は見習いだったから、あれには呼ばれなかったか……少し前に、君のクラスメイトのエヴァンジェリン……【闇の福音】(ダーク・エヴァンジェル)が、ちょっと問題を起こしてね……魔法生徒の1人に瀕死に追い込まれ、ギアスを重ねがけされたんだよ」
「し、シスターシャークティ、マジ勘弁。【闇の福音】がクラスメイトとか、それにさらに呪いをかける人間が関わってるとか、私まだ寝てますよねっ、夢ですよねっ」
「明石教授、この子の戯言に構わず続きをお願いします」
戯言じゃ無いっすよーとの叫びを無視して周りは続きを促す。今は【闇の福音】よりも現実的な脅威が大きいのだから。
「……ともかく、今回の件を裏で取り仕切っているのはGFのようです。何を持って、急にこのような行動に出たのかは分かりませ」
「参考までに学園長、まさか協定違反してませんよね?」
先と同様に、にこやかに学園長へと問いかけるのはしずな先生だ。のほほんとした様子で問いかけているが引く気は見せず。
明石教授と高畑先生の額に汗が滲み始める。
「む、むぅ……」
苦渋に満ちた顔を確認すると、質問先を変更する。
「春日さん、参考までにですが……昨日か一昨日にあなたのクラスの、長谷川さんか大河内さん、椎名さんが学園長のいたずらに巻き込まれたなんてことは無かったかしら」
「有ったっすよ。クラスの生徒5人と長谷川と大河内が夜中に図書館島に忍び込んでイベントクリアしたって言ってたっす。綾瀬がもの凄い自慢そうに賞品見せてくれたっすけど、長谷川がフォッフォって笑う石像学園長っぽかったって言ってたっす」
一番偉いのは学園長だが、この場で一番怖いのはシスターシャークティとしずな先生と判断した少女は間髪要れずに答える。
それに対し、ガンドルフィーニが学園長に問い詰め……
「それで、学園長……どう対応されますか? GFがこれほど積極的に絡んできている以上、有耶無耶で終わることは不可能でしょう……責任の所在は後でも構いません。今、確認すべきは、何を優先するかです」
攻撃されているのは問題のクラスの教諭……ネギ・スプリングフィールドだ。
常識的に考えれば、多数の不祥事を発生させてしまったこの少年は、教育実習期間中と言うことを考えても、実習の中止、担任の責を解かれるだろう。
「……ネギ君の修行の継続は、最優先じゃ」
沈黙が場にわだかまる。
この場に集う魔法使い達が、心から期待をかける存在、英雄の息子。
彼の経歴に傷をつけたくないと言うのは彼らの本音で……
「……英単語野球拳は、ネギ君が目を離した隙に生徒が勝手に始めてしまい、気づいた時には手遅れだった。慌ててネギ君は止めに入った……そうだったね、美空君」
学園長の傍で沈黙を保ってきた高畑が声を上げる。
「……ええと、何故そこで私が出張るのでせう、てか微妙に」
「そうだったね、美空君」
「……そ、それは暗に、取材までにクラス内の意見がそうなるよう調整しろと言ってるんすか」
「そうだったね……美空君」
「うげぇ……面倒……臭くないですがんばりますはい」
シスターシャークティーがコキパキ指を鳴らし、高畑がポケットに手を入れた辺りで慌てて背筋を伸ばす。
怠惰でサボりがちな彼女だが、何気に変身魔法が得意で弁がたつ。
小規模の情報操作は寧ろ得意な部類だったりもする、
「そして、それは……ネギ君が来るまで、二年間クラスを受け持っていた前任の担任が残してしまった悪影響だった。後任の担任は頑張って是正しようとしていた……そうだね、美空君」
「ハードル上がったっ、てか高畑先生に押し付けるんですか、無理っすよ、アスナが絶対聞きませんて」
「……ネギ君はまだ来て一月と少しです。二年間に渉ってクラスに悪影響を与えてしまった前任者の問題と取り除けなかった……それで何とかなりませんか」
「……しかし、それでは真実を欺く事になる、生徒への悪影響も」
「ガンドルフィーニ先生、お願いします……どうか、黙認していただきたい」
深々と、高畑が頭を下げる。
このようなやり方。真実を捻じ曲げて偽りでことを有耶無耶で済ませるような真似は自分達がすべきでは無いと言うのは絶対の真理だ。
だが、英雄の息子にかけられる期待はそれを上回ってしまう。
彼の問題行動に、大人である自分達が気づけなかったのが悪いんだと本音を取り繕う。
「……けど、それで金ぴか納得するんすかね、普通に10歳の子供が先生やってますって公表するだけでやばい気がするんすけど、高畑先生が全部悪いんですって言っても、その後でその事報道されたらどうしようもないっすよ」
また1つ、目を背けたかった事実が議題に上る。
この時点においても、未だ最大の問題が取沙汰されていない。噂も流れていない……10歳の子供が教師をしていることが。
知らない……筈が無いだろう、惚れ薬のことまで噂になっているのだ、間違いなくGFはそれを知っていて。
敢えて、そこは避けてくれている。
もしくは、学園側が身代わりを立てた場合の切札にとってある。
「……取材の申し込みを、まずは受けることとする。彼等にも何らかの要求があるじゃろう……これが、彼の身内に手を出した制裁であるならば、要求を呑むことで攻勢を弱めることもあるじゃろう」
まずは一名、学園長や教師の多くと会談の場を設けると言えば、それなりに発言力があるものを送ってくる可能性は高く。
「……泥はわしと高畑先生で被る、ネギ君への影響は最小限度に留める……これは決定事項じゃ」
不承不承、納得できないといった表情も見受けられるが、そこに集った教師達はその決定に頷き。
ふと、眼鏡をかけた理知的な女性が携帯電話を手に取る。
密やかに振動していたそれに、手礼をした後出ると暫し、相手方からの報告を聞き……顔を青ざめさせた。
「学園長、このかお嬢様が……例の魔法生徒に連れられて麻帆良を出たと……」
「フォッ」
麻帆良の悪夢はまだ終わらない。
感想への感謝
世論・情報操作プログラムだったか、魔法系じゃなければ良し。バージョンとかも有ったら教えていただけると幸いです
つか、ネットの騒ぎは超の仕業ですよと伏線入れたいだけなんで、あとがきで明言してるようなもんですが(ぉ
【すいません、どなたかネギまの13巻を持たれてる方が居られましたら、超が電子精霊と戦うために使ってたヤツの正式名称を教えていただけませんでしょうか
……13巻だけが……13巻だけが見つからない……資料に使ったときに何処かにおいてしまったかな……】
今回は学園側の状況説明ですね。
タイムスケジュール上、関西のネタが入れられなかった、取材後に巫女さんの聖地としてネットで噂になって参拝者が鳥居で迷って大わらわがやりたかったな……(マテ
学園サイドの方針
①ネギの修行継続が最優先
②このかの安全確保も最優先
③……ま、まだ何か起きるんか……もう勘弁しとくれ
次回はモンスターペアレント側の状況説明の予定です。