アンケートと言うか、あとがきで、この先の展開で意見を求めます。
答えていただけたら幸いです。
31話
一方でも話は動いていた。
汎用人型萌戦兵器、絡繰茶々丸は今までにない戦いへと赴いていたのだから。
その日、絡繰茶々丸は奮闘していた。
主たるエヴァンジェリンが最近は呪いに別の方面での解決法を求め始め、自身を苛む苦痛による、闇の魔法の運用を考えていた、金曜日の早朝においても……闇の魔法への転用を試み
『デスマーチで前任者のスパゲティコードの解読中、明け方5時頃背伸びをしたら急激に立ち眩みでグラっと来て、もう何もかも考えたく無くなった』症状を継続して併発し、最終的にあへあへ言いながら前後不覚に陥った主のおむ……生活介護関連の世話をしていた。
……これには、施術者はどれだけの罠を取り揃えているのかと、話を聞いた超の肝を冷やさせた。そもそも何も考えられない状態にするだけでも悪質なのに、その状態は本当に色々追い詰めれた感がして危険なのだ。
樹海が恋しくなる的に。
一応、その状態の主を放置するのも問題があったが、製作者側から世話役……ホーム・ヘルパーと言われる者達が派遣された為、一旦任せてきており。
クラスの意見の取り纏め役でもある、雪広あやかの部屋をノックと共に訪れた。
「失礼します、少し話があって伺いました」
「はーい……あれ、絡繰さん、どうしたの」
対応したのは、村上夏美。委員長のルームメイトだ。
「委員長さんにお話があります」
「そうなんだー、けど、いいんちょとちづ姉、今テレビの前から動かないんだよね、なんか大変な事が起こってるとかで」
ドアの前から委員長が視聴しているテレビ番組を確認すると、GFが扇動している、麻帆良学園に関するニュースのようだ。
「問題ありません、その件について伺いました」
村上を押しのける形で部屋へ踏み込む茶々丸。突然の乱入者に委員長と那波が慌てるが、訪問者が茶々丸と知ると首を傾げる。
普段は、こんな朝から訪れるような仲ではないのだから。
「今回の件に関する詳細な情報を得ています、また、超さんが既に首謀者に当たりをつけて行動を開始しています、生徒間の意思統一が必要とのことで、私が派遣されました」
「あの方は、本当に……可能な限り教えていただけますか」
呆れた様子で頷く委員長、麻帆良最高頭脳の名は伊達では無いのだ。
「夏美ちゃん、コーヒーを3人前、濃い目でお願いね」
茶々丸から3人に、GF側から学園に情報攻撃が行われてる点と、ネギ先生が集中的に狙われている点が説明される。
そして、超の現在の詳しい状況を話そうとして。
「いいんちょ、ちょっとやばそうなんだけど、ニュースチェックした?」
「つか、ネット上は大人しいのに何でこんだけ報道されてんの!?」
朝倉和美と早乙女ハルナが部屋に乱入して来た。
「夏美ちゃん、コーヒー2人前追加、もちろん濃い目で」
「インターネット上の情報に関しては初期のうちに超さんが押さえ、現在はハカセが現状維持を行っています。今後もインターネット上での情報の流布は行われない予定です」
超が既に動いていることを聞くと一瞬目を見張るが。超なら有り得るかと納得する2人。
茶々丸は先に委員長達にした説明を再度繰り返し。
「……何だか騒がしいなぁ」
夏美が廊下から、ズンッズゴゴゴゴゴと響き渡っている異音に首を傾げる。
まるで前後左右から響き渡るように移動しながら異音が発されており。
「どうせアスナさんですわ、それより……事の発端とは、それに首謀者とは?」
「はい、今回の件における首謀者を超さんは既に判明、接触を図っています、事の発端でですが」
ズゴゴゴゴゴ バンッと、廊下から響き渡っていた異音が急接近すると、扉が勢いよく押し開けられた。
「いいんちょ、ちょっと話がって……おっ、話が早く済みそうっすね」
飛び込んできたのは、今朝は学園長の使いパシリとして縦横無尽を駆け抜ける春日美空だ。
次から次の乱入者に委員長は少し頭を抱え。
「いいんちょに、那波さんは勿論だけど朝倉に早乙女、絡繰さんまで居てくれたのはありがたいね……欲を言えば超りんが欲しかった」
美空が魔法生徒である事は茶々丸も承知のことであり、今回の件で学園側のメッセンジャーとして動いていることが予想されるため、向き直って対応する。
「超さんは既に独自で動き始めています、詳細は語れませんが、首謀者と接触して事態の収拾を図るようです、長谷川さんと椎名さん、大河内さんが手伝ってくれそうだとか」
「……この状況で、首謀者と接触っすか…………相変わらずとんでもないっすね、学園長には」
「黙っておいていただけると、悪いようにはしないそうです」
暫し考え、頷く美空。学園長には自分が上手いことやったと見せられれば良いのだから、寧ろ役得。
面倒な調整するより超に任せて、上手いこと学園長に説明すれば良いと0.5秒で即断した。
「ハカセは?」
「ネット上にあげられた情報を操作する役目に当たっています」
「その言い様では春日さんも今朝のニュースをチェックされたのですか」
「と言うか、この面子が揃ってるってことは、ネギ先生の問題を何とかするためってことで良いんすよね。実は今、学園長の使いっパシリになってて……協力してもらいたいんすけど」
「ちょっと、委員長、何かネギのことがニュースで……あれ、美空ちゃん、ネギ連れてったんじゃなかったっけ」
「……もう一度、最初から説明させて頂きますが、よろしいですか?」
ネギ先生に深く関わっている神楽坂明日菜の登場に、茶々丸がその場の全員に向けて確認を取り。
「……夏美ちゃん、悪いんだけど扉の前に居て貰って、これ以上の来客は追い返してもらえないかしら」
アスナを無視して話を進めても納得しないだろうことは予想がつくため、茶々丸に再度の説明を求めると、これ以上の来客を追い返すよう指示する那波。
そして、茶々丸は3度目になる説明を開始した。
「以上、今回の件にはGOLD FLASH GROUP……通称『GF』が関わっており、学園に対するメディア攻撃に分類されます、ネット上での情報流出は私とハカセ、超さんにより阻止されましたが、現在も県の教育委員会を動員して、2-Aクラスへの干渉を行っています」
「何で態々うちなのよ」
茶々丸の語り口に横槍を入れるアスナ……もっともそれは、考えれば直ぐに分かることなのだが。
「担任教師が未成年であり、教員資格を取得していないことと、授業中に問題のある指導が行われた形跡があるからかと思われます」
「英単語野球拳かぁ……さすがにやばかったか」
ニュースで取沙汰されていた単語に、ペンで頭を掻く朝倉。
外との常識と照らし合わせ、普通なら問題として取り上げられて当然の事だと納得する、確かに2-Aだからクラス内では許されるが、外から見られれば、明らかに問題行為で。
「ですが、何故こんな急に? 幾らなんでも報道が早すぎますし、大きすぎでしょう、GFは学園に恨みでもあるのですか」
英単語野球拳がクラス内で行われたのは木曜日、報道された今日は僅か2日後である。
事態の推移としては明らかに異様な速度で。
「……どうやら、GFの最高幹部と学園長の間に諍いがあったようです、その制裁として2-Aのクラスが利用されたと、超さんは考えています」
「制裁って……そんなのにうちのクラスが利用されたの?」
「問題の多いクラスと認識されたのかと」
うっと、自覚のある面子が揃って目を逸らす。
事実、2-Aは麻帆良中等部全体から見ても、騒動に事欠かないクラスなのだから。
「あぁ、うん……でさぁ、実際今日の勉強会にも取材が来るって話があんのよ、でさ、ちょっと打ち合わせしときたいなぁって」
学園長からの指示を受けて動いている美空が話し出すが……今回の件で一番の問題になるであろうアスナにちらちらと眼を向ける。
「一応ね、先生達も話し合ってて、誰が一番悪いのかって話しになってるんだけど……高畑先生が、自分の今までの指導に問題があったせいだ、僕が責任を取るって……」
「ちょっ、何で高畑先生なのよっ、ネギがあんな勉強法を取り入れたのが悪いんでしょうが」
「いや、あんな発想がクラスから出るのは、二年間担任していながら、出張ばかりで碌にクラスを見れなかった自分のせいだって言い張っててさ、ほら、実際出張とかで自習も多かったじゃん」
加えて、大らかであったためにクラス内での悪ノリや悪戯を許容してしまったというのも問題であったろう。
仮に新田が担任であれば、ここまで悪化はしなかったのだろうから。
「けど……採用したのはネギだし、言い出したのは椎名ちゃんじゃない」
「いや、うち等も乗り気になっちゃったじゃん」
「……尚、正確には、問題提起されているのは『神楽坂さんの教室での脱衣の件』『教室で違法な薬が使用された疑惑』『女子寮に男性教諭が徘徊している件』『ドッジボールで高等部の対戦相手を脱がせた疑惑』『英単語野球拳の指導』等で、直近の出来事であることから『英単語野球拳』が大きく前面に出されたようです」
「アスナさん、あなたのせいもあるじゃないですかーっ」
此処最近、アスナが教室で脱ぎ散らかしていたのは周知の事実だ。他の諸々にも殆ど関わっていたりする……最も。
「ちがっ、て言うか全部ネギのせいじゃないぃぃぃっ」
……原因の一番は、未熟な子供先生なのだが。
「まぁまぁ、今はそんなこと話してる場合じゃないでしょ」
茶々丸からの情報提供に叫びを上げる委員長とアスナ。
実態としては、クラスの悪ノリが酷かったということが大きいが、裏の事実を知るアスナと美空には何が一番原因なのかは明白だ。
「ともかく、このままでは問題行為が有ったとしてネギ先生が処罰されてしまいますわ」
「自業自得でしょうが、この際あいつはクビね、そしたら高畑先生が担任に戻るだろうし」
教室で脱がされたりしたことを思い出したか、今は居ない子供先生を思って憤るアスナ。
それにまた委員長が騒ぎ出すが。
「や、だから、高畑先生は自分が悪いんだって言ってんだって、て言うか……普通に考えたら次の担任、新田じゃない? 高畑先生が今までの担任だったのも事実だし」
「困ったわねぇ」
喧々囂々と、意見は交し合うが。建設的な意見は少なく。
「……お待ちください、超さんから連絡がありました……相手方の首謀者と話がついたようです、穏便に話を片付けることが出来そうだと」
茶々丸の言葉に一同、ほっと息をつく。
麻帆良の最高頭脳とまで称される彼女にはクラスからの信も厚く。
「ですが……幾つか、条件を呑む事になるようです。皆さんにも協力頂ければ……ネギ先生も高畑先生も、学園に残ることが可能そうだと」
超がどのような交渉をしたかは分からないが、ネギも高畑も無事と言うのは、彼女達には大きい。
「あのー……それって、学園長たちには話しても……」
「……止めてください、今回の件は、学園長がGFの最高幹部の不興を買ったことが事の発端です、下手をすれば超さんの交渉が決裂となり、白紙に戻りかねません」
「春日さん、くれぐれも」
「美空ちゃん、一生恨むわよ」
了解っすと、口チャックのアクションをする美空。
学園長の判断は、ネギの修行の継続が第一優先なのだから、学園に残ることが出来るなら文句は言われないだろうと。
後は上手いこと説明すれば自分の手柄になるし。
「まず、ネギ先生の女子寮からの退寮、加えて、問題となっているクラスへ教育委員会から担任ないし副担任の派遣……この辺りが落し所になりそうとの事です、超さんからクラスの皆さんに協力が求められています」
「……別に、うちの子等のクラスを滅茶苦茶にする気は無いのよ、ただ、あのぬらりひょんが朱雀を取り入れるのに、うちの子等を利用しようとしたことが気に食わなかったから少し思い知らせただけ」
「それは、これ以上の情報流出はしないと思っていいカ、マスコミも保護者も問題なく落ち着けられると」
「えぇ、幸いGF本社からの取材を受け入れられたから、そこで要求を突きつけるつもり、魔法使いの傍にうちの子等を置きたくないから、魔法使いの担任は外したいんだけど……」
「無理ネ、学園長は高畑先生を切り捨てると決めたようよヨ、ネギ先生は死守される」
「そう、ならクラスにうちの人間……ディルムッド辺りを放り込めるように交渉させるわ、吸血鬼の呪いへの抵抗も色々試されているようだし、そろそろ出てきてもおかしくないもの」
「……なるほど、それが狙いカ」
「麻帆良学園中等部内でディルムッドが自由に動けるようになれば、朱雀では気付きづらい問題も対処できるでしょう。あんな老害と子供の傍に置くんだもの、それでも足りないくらいよ」
「そこは私もフォローするネ、これでも芸達者ヨ」
「……分かってると思うけど……」
「無論、馬鹿なまねはしないネ……朱雀さんは多少は良いカ?」
「あの子は好きにして良いわよ……と言うか、好きに出来るものならやってみなさい」
「怖いネ……じゃぁ、後は」
「面倒だから全部あなたに任せても良いわよ、ただし……“教育委員会の職員”である“ディルムッド”が女子中等部内で自由に動けることと、クラスにまともな教師かディルムッドが関わること……後は、その子供先生、女子寮内で暮らしてるとか聞いたけど」
「うむ、お風呂も一緒ネ」
「追い出して頂戴、あの子は傍に居るだけで迷惑なのよ」
「……そう言えば、ネギ先生が育った村が、襲われたことがあったらしいネ。とても強力な女の魔法使いに救われたらしいガ」
「そう、それで?」
「……失礼したネ、二度と言わないヨ……」
「それと、このかちゃんの幼馴染って言うあの子、今朱雀を落として降りてきた子、そこも突けると良いわね、そうね、“親御さんの無理強いの進路変更”なんてのは問題だと思わないかしら」
「計画通りご対面ね……ふむ、西は古いしきたりや掟が多いネ、普通に有りそうネ」
「あの子自身はそんなに好きじゃないけど、このかちゃんが綺麗に笑ってくれるのよ……じゃぁ仕方ないでしょ」
「ふむ、では、任されようカ」
「えぇ、頑張ってみなさい、麻帆良最高頭脳さん、あなたには少し期待してるのよ」
「事態の収束の流れは?」
「台本は全部用意してあるけど、いるかしら? この先のことを考えたら、これくらいの謀略は自身の才覚で何とかして見せなさい、そうしたら眼をかけてあげるわ」
「……謀略より奸計が得意そうネ」
「あら……よく分かってるじゃない、私、結構悪い魔法使いなの」
と言うわけで、ネギのクラスにまともな人間が放り込まれる事になりました。
当初の予定では確定してたんですが、何だか人気が有ったのでアンケートをとって見ます。
すぅぅぅ
当初はお前の筈だったっ! 影が薄い、出番が無い、セリフも無いっ!
このまま最後まで裏方で終わるのか、ディルムッド・オディナが第一候補ぉっ
意外と人気な人格者
数あるネギまSSの中で、稀有とも言える担任の立場を得るかっ
新田先生が第二候補だぁっ!
それいけ我等がラッキースケベ。さすがにこれはネタだと思う
自分の教室に送り込むのは分身か宝具か、桜子の直感にだけはマジ気をつけろ
変身宝具込みで朱雀命が第三候補に名乗り出たぁぁぁぁっ
以上3名のうち、誰を担任or副担任でクラスに放り込むかを求めたいと思います。
尚、ディルムッドはクラスに関わる立場から外れた場合でも広域指導員等で学内で自由に動ける立場を得るのは確定です。
いや、当初は普通に副担任で送り込む予定だったんですが……新田先生、あんたすげぇよ(ぉ
後、当たり前に言われそうなんで先に言っておく
彼女の名前が無い? 暴走するからに決まっている(ぉ
一応、その他も受け付けますが……どんなに大多数の賛同を得ようと、さすがに無いw
と言うわけで
①ディルムッド(副担任)
②新田先生(担任)
③朱雀(副担任)
④その他(???)
で、意見を貰えたらと思います。
週末くらいで締め切って、多数決になるかと……④の場合は多数決関係なく、よほど意外なナイスアイディアなら採用で 有り得ないMPなら除外です