主人公が意外と動かしにくい
第一話俺、転生?
此処はどこだ?、そんでもって、
「食える物は無いのかァァァッ!」
落ちつくんだ俺、俺はただ腹が減っているだけなんだ…
本当何でもいいから。
在った物といえば、何故か腰に付いていた袋に入っていた、工具’sぐらいだ。
工具より、地図とかの、もっと役に立つ物が欲しい。
林の中歩いてるんだが…本当何にも無いな…
(助けて…)
こっちだって、助けて欲しいんだか…
あぁ、もう腹が減り過ぎて、幻聴まで聞こえてきたよ…
(助けて!)
まただよ。
これ幻聴だけど、やけにハッキリ聞こえるな。どっから聞こえてくるんだ?
…お、なんかイタチっぽい生き物発見。
イタチって美味いのかな? 食ってみれば分かるか。
まあ、イタチに毒は無いから安心して食べれる分、そこら辺の草を喰うより良いか。
そう思いながら、歩いて近づいていく。
怪我をしてるっぽいが、世の中弱肉強食だ。
俺強い者、お前弱い者。
「それじゃ頂きます。」
そう言ってから、手を伸し、掴もうとした時、直ぐそこの草むらから誰かが、出てきた。
…女の子?
「「誰?」」
ハモった。それも、初対面の子と。
…どうすればいいのだろうか、この状況。
沈黙が続く。
そんな時、
「なのはそこにいたのね。」
新しく二人の少女が来た。
そして、俺の方を向くと二人も、固まる。
「「「「…」」」」
沈黙が続く中、
グゥゥゥゥ
俺の腹が鳴る。
…仕方ないじゃん、腹減りすぎて倒れそうな状況だから。
それが功をなしたかどうかは分からないが、三人の少女が目を見合わせて、笑った。
「お腹空いてるの?」
なのはと言われた少女が俺に尋ねてきた。
俺が出す答えは決まっている。
「かなり腹減ってる。…と言うか、そうでもなかったらイタチなんて、食べようとかしないよ!」
これが俺の答えと心の叫びである。
「じゃあとりあえず、動物病院に行かないとね」
紫の髪の子が言う。
たしかにこのイタチには動物病院が必要だな。
そして俺には、食料が必要だ!
「アンタも動物病院行っとく?」
金髪の子が俺に言う。
俺は動物病院にはいかないだろ…俺は動物じゃないし。
行っても普通の病院だろ
それよりも食料ください。
「アリサちゃんこの…人?の場合には食べ物じゃないかな?」
グッジョブだ、茶髪の子!
何故人の所で言いよどんだのかは知らないが、今一番欲しいものを的確に行ってくれた!
「今近くの動物病院が見つかったから、行こう!」
紫の髪のが何かしていると思ったら、動物病院を探していたらしい。
…そう言えば名前聞いてないな。
まあ、動物病院ついたら聞くことにしますか。
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さて、動物病院についたわけだが…一応食べ物をわたされているが、何かおかしい。
「ちょっと、いいかな?」
後ろから獣医さんに話しかけらた。
どうやら、イタチの方の件は落ち着いたらしい。
「大丈夫ですけど、とりあえず、一つ質問いいですか?」
とりあえず、質問してみる。無論、現状況で一番気になっていることだ。
「なにかしら?」
「なんで俺ドックフードらしき物を渡されたんですか?たしかに食べ物を欲しいといいましたけど!」
そう、渡されたものが何故かドックフードなんだよ。犬扱いはひどくないか?
…何故か鏡を渡された。何故?
「ちょっと、その鏡で自分の姿を見てみて。」
別に鏡を見たからと言って何か変わるわけじゃ…え、何コレ
何と言うか、まあうん、どう見てもイヌ科だなコレ。
結論を言うと、俺人外になってます。何が起きた俺。
悪の秘密結社に改造されたか、はたまた変な怪人に殺されたとか、はたまたゴルゴムの仕業とか、
はたまた変なメモリを使ったとか。
「随分混乱いるしているみたいだけど、大丈夫?」
「頭が沸騰寸前です。」
何がなんだかサッパリ分からない。誰でもいいから、助けてって感じだ。
「とりあえず、落ち着いてほしいの。」
獣医の人が言う。
こんな時は、深呼吸をして落ち着こう。
……少し落ち着いた。
「それじゃあ、自分のこと分かる?」
そんなの分かるに決まっ…まったく分からない。
俺って何だったけ?
もしかしたら最初から人外だったとか?でも人間だったような…
いや!でも…やっぱり人間だったような…人外だったかな?
冷や汗が、止まらない。
「あの大丈夫ですか?」
あの三人の少女の内の茶髪の子が聞いてくるが、俺に返事を返す余裕は無い。
「じゃあとりあえず、この子もうちで少し預かっておくわ。本人もかなり戸惑っているみたいだし。」
「「「お願いします!」」」
なんか俺の知らない所で話が進んでいたらしい。
もー、どーにでもなーれ。
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時間がたって夜になった。
流石にこれだけ時間があれば、俺も落ち着いた。
分かったことは…記憶は殆ど無い。
正確に言うと、自分自身の事がスッポリと抜けている感じだ。
所謂、記憶喪失だろろうな。
俺これから、生きていけるのかな…
もしかしたら、どっかの機関とかに捕まって解剖とかされたら…嫌な想像をしてしまった。
こういう時は、早く寝て休もう! うんそれがいい。
(聞こえますか、僕のこえが。聞こえますか)
空気読め幻聴!
人が気分入れ替えて、いざ寝ようとした時にくるか普通!
と言うか、昼間の奴と声が似てるな。
もしかしたら幻聴じゃないとか…!!!!なんか急に嫌な気配がした…
何と言うか、すぐ近くにそれを感じるような…
…うんそりゃ近いわ。だって、すぐ其処の窓の所に居るもん。
てことは、俺とイタチ、超ピンチじゃね?
なんかイタチの方は警戒態勢に入っているけど。
……どーする、俺?