どうやら風邪を引いたようです。
うっかり夜に薄着をしたのが悪かったかな?
もしかすると次の話も短いかも。
妙なことになった。
てっきり北側の蛮族、烏桓を警戒して黄巾の乱には不参加するものじゃと思っておった公孫賛が参戦したようじゃ。
数は輜重隊を除いて二千五百と少ないが全てが白馬ではないが騎馬で構成されておるようじゃな。
率いるは公孫賛本人……北側の警戒はいいのだろうか?もしかすると史実の方の公孫賛の影響が出てるのかもしれんのぉ。
もしや大逆転の袁紹ざまぁが滅ぶフラグか?この世界の袁紹ざまぁでは史実の公孫賛に勝てるかのどうか……いや吾と同じ黄金律チートが備わっておるしやはり無理かの?
しかし黄巾の乱以前はハムの人は吾以上に文官が少なくて大変だという情報があったことから考えると何か原作と違ってきておるのじゃろうか?(実は自分のせいでだとは夢にも思っていない)
それにしてもやはり騎射は強いのぉ。
公孫賛の軍は白馬出ない以上精鋭というわけではないようじゃがそれでも十分な強さがあり、野戦ではその強さを見せつける。
基本的に騎馬隊に対しての対策なんぞ陣に馬防柵を施す程度しかない段階で強いことは知っておったし、関羽の重騎馬隊も目覚ましい活躍をしていることからもわかっておったが情報が揃うと更に思いが強くなったのじゃ。
もっとも籠城戦では使い道がないがの。
さて、公孫賛も参加したことによって黄巾党包囲網が厚くなったのは間違いない。
張角達を守るように何層にも構築された陣地は一枚一枚剥がすように撃破しておるから鎮圧までもうすぐじゃろう。
もっとも華琳ちゃんはヒィヒィ言っておるようじゃがな。さすがに精鋭とは言っても被害がゼロなどということはないため、消耗して一万を切るか切らないかぐらいらしいぞ。
黄巾党の数も減ってきたし、兵糧が多く焼かれて敵の士気はガタガタじゃし、そろそろ本格的に大本を叩くとするかの。
問題は公孫賛の軍が騎射を多用するため矢を都合するように手配したせいで吾らの補給が若干遅れが出ておることじゃ。
そういえばあまり目立たぬ劉備達も何気に活躍しておるぞ。
関羽はおらんがその代わり軍では趙雲がおり、運営には諸葛亮と鳳統がおるから今の段階ではなんら問題なく運用されておるようじゃ。
まぁ、メンマが経費で計算されて折るのは必然……なんじゃろうなぁ。
華琳ちゃんの後ろ盾で動いておる劉備達も華琳ちゃん同様運営はギリギリなようじゃ……なんで吾や袁紹ざまぁではなく華琳ちゃんを選んだんじゃろうな。
まぁ袁紹ざまぁは遅れてやってきたから仕方ないにしても吾は華琳ちゃんと同等、いや、先行すらしておったし、南陽と陳留、吾と華琳ちゃんでは資金力、国力など後ろ盾としてのステータスには大きく差がある。もちろん吾の方が断然上じゃ……まぁ人材は負けておるがの。
にも関わらず華琳ちゃんを選んだ理由はなんじゃ?
何か繋がりがあるのじゃろうか?この時は接点なんてなかったと思うが……一応調べさせておくかの。華琳ちゃんと劉備が一時的になら協力しあうならともかく家臣に、なんてことはないと思うが念には念をじゃ。
別に頼って欲しかったわけでは欠片もないが、華琳ちゃんと劉備がきっちり同盟を結んだ場合、史実と同じ流れなら劉備は除州を手に入れることになるから下手をすると揚州に手を出してくる可能性がある。
劉備対袁遺……大将だけ見れば有利そうに見えるが将のことを考えれば吾が派遣をしなければ見劣りするには間違いない。
南陽ほどの旨味がないにしもかなりの金額を投資しておる揚州を取られるのは惜しいから不安材料は潰しておくに限る。
そういえば孫策達が厳白虎を討ち取りに出陣したのじゃ。
盗賊上がりとはいっても色々な実戦を積んでいる上に一応なりとも郡太守を努めておった人物じゃ。そう簡単に討伐ができるとは限らぬ。
まぁ被害が大きくなっても致死量でなかったなら負担が増える程度だから気にしないように心掛ける。
「姉様が無理を言ってすみません」
「構わんよ。どうせ今回では太守にはなれぬことは確定じゃからな。多少鬱憤ばらしをしてもらっておいた方が良いじゃろ」
「ご配慮ありがとうございます」
……お願いじゃからゲリラ戦とか仕掛けんでくれよ。
そうなるとまた面倒になるから孫策のストレスが溜まってしまう。
それに戦が長くなると周瑜の帰還も遅れるからあっさり負けてもらいたいものじゃ。
一時期よりも仕事が減ったとはいえ、まだまだ寝不足の日々じゃから周瑜には本当に切実に帰って来てもらいたいものじゃ。
……いっそ厳白虎を暗殺して掃討作戦に切り替えるのもありかもしれぬ。黄巾とは違い規模が小さいからその程度の混乱なら治めるのに労力はあまり必要なかろう。
ふむ……冗談で言ったが本格的に亀のように籠城するならそれでもよいな。根回しをしておくか。