今日はまたいつも以上に短いです。
大雨で忙しかったことと、まさか19時頃までネットが使用不可能になるとは思いもしなかったです。
皆さん、大雨は大丈夫ですか?十分気をつけてくださいね。
第二百二十三話
「ほう、サイコミュにはそのような作用があったのか」
ハマーンが何やら興味深そうにしていたので研究の途中経過を説明した。
本来なら機密に入るがハマーンなら特に問題ないだろう。本人も迂闊なことを言わないように研究部や開発部には最小限にしか訪れていないらしい。
そういえば、随分前にネオ・ジオンではクィン・マンサを上回る最強のMSの実現に躍起になっているとか言っていたが、進展状況はどうなんだ。
「研究、開発部の者達の気持ちはわからないではないが、アレンが私のために特別に作ったクィン・マンサを上回る機体がそう簡単に作れるわけがない」
……人材不足か?それとも汎用性と高スペックの両立を目指しているか?
正直、クィン・マンサのスペックはハマーンやプルツーの2人……ギリギリでプルが入るか?……つまり対人戦という意味での強さではなく、肉体的強さという意味で優れているプルシリーズが800体存在して2体しか扱えないようなMSは開発する意味は通常の軍ではあまり意味がない。
ちなみにカミーユやフォウ、ジュドーなどは優れたニュータイプの素質を持っているが、クィン・マンサで戦闘機動を行うと肉体的スペックが足らずに負傷してしまう恐れがある……1度だけカミーユに操縦させて見たことがあったが、その時は多少内臓を痛めてしまったことがあった。もちろんすぐに移植手術したがな。(意味深)
「何度かテスト機に試乗したが、加速性、機動性は近いものは再現できているがIフィールド搭載されているが大型で邪魔だし、運動性が劣悪過ぎる」
そもそもクィン・マンサは私達が作るサイコミュがなければあのサイズであの運動性は実現は不可能だからな。Iフィールドも同じく。
「とはいえ、クィン・マンサも完成して随分経ったが、改良型や後継機の予定はないのか」
「期待しているようで悪いが予定はない」
「なぜだ」
期待していた表情から打って変わって不機嫌モード全開となるハマーンだが……それはどうしようもない。
「ハマーンのデータが過去の分しかない上に……その怠けた身体で新たな機体を作ったところで満足に動かせるのか?」
「うぐ」
知っているぞ。実はプルツーとの格闘戦の疲労もあっただろうが、それ以上にシミュレータでクィン・マンサを操るのが大変だったことを。
まぁ現状のクィン・マンサに後付けで無理やり搭載させた強化人間人格OSを最適化させるだけで操縦性が良くなるだろうから少しはハードルが下がるだろうが正直、軍拡でその余裕はない。
「むぅ」
「いや、子供っぽくむくれてもいかんぞ。26歳」
ちなみに私は2歳年下の24だ。
不本意だが未だに夜中歩いていると補導される可能性があるがな……なぜだ、なぜ背が伸びぬ!(成長期が終わっているからだが、現実から目を逸らす)
「そこで年齢を言うのはデリカシーがないわよ!」
「もちろんわざとだ」
ジト目でこちらを見ているが、どうにもならないものはどうにもならないのだ。