第六百四十七話
いつまでも歴史という過去に縛られ、地球に寄生する者達に告げる。
お前達の存在に罪はない。しかしその行いは罪である。
だが、私は寛容である。6ヶ月の時をやろう。それまでに宇宙へと上がるというならその罪を許そう。
残念ながらこの声明を真に受ける者はほとんどいないだろう。
時が過ぎれば我々、ミソロギアは地球へと侵攻を開始する。
安心するがいい。抵抗する者には裁かねばならないが、そうでない者達は漏れなく宇宙へと招待しよう。
重ねて安心するがいい。人類から地球を守るための侵攻なればこそ、質量兵器や化学兵器といった地球に負担となる手段を取ることはない。
どのような選択をするのも自由であるが、後悔なき選択を切に願う。
「アレンかっこいい!」
「パパの偉業がここにまた1つ加わったね!」
「お父様のご期待に応えられるよう頑張らなくては」
「忙しくなるねー……ってもう忙しかったや」
ハマーンやプル、プルツー達が私の世界へ向けた宣言の感想を口にする。
6ヶ月の猶予を連邦の民はどう過ごすのだろうか……とりあえず、世界規模の電波ジャックを行っての放送でマスゴミ(偏向報道)を未だに頼る者達とネット情報に頼る者(煽り体質多め)達が好き勝手騒いでくれるだろう。
とはいえ今のところ大多数の反応としては――『ミソロギアってどこのどいつだよ?!』――というものになっている。
前の世界と違って交易を大々的にしていたわけでもないし、不治の病を治療したり不老処置を施したりという外部の繋がりはネオ・ジオン以外では一切ないのだから仕方ない。そもそも連邦軍ですら知らない者の方が多いぐらいである。
というわけで艦隊やレナスの戦闘シーンなど、地球の資源採取基地の位置などをネット流して知名度を上げる予定だ。
既に移民用……投棄用?のコロニーも1基できているので資源採取基地に面白半分で近寄ってきた者達は問答無用でここに放り込む予定だ。