第六百六十八話
防衛戦は問題なく私達の勝利で幕を閉じた。
さすがに200もの戦力なら数の差では被害は0とはいかないが、防衛戦という強みは撃墜されたとしても機密保持のための自爆や爆破をする必要がないこと、追加生産を行えば戦力を補充することが難しくないことだ。
元々基地にシルメリアが50機しか配備されていないのはパイロットの喪失がなく、簡単に戦力が補充できるため、数があまり必要としないからだ。ついでに言えば資源をシルメリアにしてしまえば他に使えないというデメリットもある。
S・砲戦フレームも初の実戦運用(前回は実戦ではあったがあくまで試験運用)だったが、シルメリアとの連携によっていい戦績を出している。
特にSFSを落とすのに活躍し、単独飛行能力を有さないMSを戦場から追い出すことができたことで数的不利もカバーできたし、脅威度は低いが戦闘機も多く撃墜している。思ったよりもファンネルミサイルへの対応がされていなかったことが原因のようだ。
「基地から人員を撤収しているのだから人的被害は0はもちろんだが、資源収支も上々で結構」
宇宙と違って地上では撃破すればほぼそこに留まるので回収が楽な上に回収できる資源量も多い。宇宙では宙を漂い、推進力はそのままで流れていってしまうので回収は結構な手間な上に爆発四散してしまえば戦闘損だ。
「捕虜も目標値に達したな」
今回は捕虜も多く取り、140名が捕虜とした。
そしてこの捕虜はプルツーが主体となって交渉を行う予定だ。
いくら人的資源が多い連邦とはいえ、精鋭部隊だったティターンズがほぼ壊滅している現状ではパイロットは希少であり、交渉に応じるだろうというのがジャミトフの見立てであるから失敗することはないだろうが、利益がどの程度出るか、繋がりを得られるかはプルツーの交渉能力に掛かっている。