第六百八十四話
「あぁ、戦場だ。私の、私達の舞台――いい、良い、善い――」
両手に持つビームサーベルがジェダのコクピットを貫いて悦に浸るその姿はまさに狂人。
「でも敵役が少々残念ね」
もう用済みだとばかりにビームを消し去り、片方に蹴り飛ばし、片方を手にとって体を隠すように持ってくる。
蹴り飛ばしたジェダは不意を突こうとしていたジェダへと飛び、回避は間に合ったが無防備な姿を晒し、そこに無慈悲にメガ粒子砲が火球へと変貌させた。
「死んだ味方を盾にされたぐらいで攻撃を止めるなんて新米か」
コクピットが貫かれている段階でパイロットの死は確定している。にも関わらずキュベレイストラティオティスをライフルで狙っていたジェダはその亡骸を盾にされたぐらいで引き金を引くのを躊躇してしまう。
それが生死を分ける隙となる――というのは大げさか、どちらにしても死する運命は変わらないのだから。
「一つ」
ビームライフルを貫き。
「二つ」
右脚の膝を貫いて切断され。
「三つ」
頭部を吹き飛ばし。
「四つ」
バックパックが切り裂かれ――
「あっ、ミスった」
燃料に引火し、バックパックが爆発して背中のほとんどが消え失せた。
「ハァ、テンタクルのパーツが失くなったか。減点か……ふぅ、落ち着け。ここで焦ったら更に減点だ」
テンタクルを分離して操りジェダを切り刻んでいたのだが、爆発によって一部のテンタクルがロストしてしまう。
戦闘終了後の戦闘データを解析し、評価される。テンタクルの一部をロストしたぐらいで本来なら減点にはならないのだが、その使用目的が相手を嬲っていたことがきっかけであるため減点は大きく減点となるのは間違いない。
「ちょっとテンションに任せて戦いすぎた。気を引き締めていこう」